【世界麺紀行】毎日食べたくなる!クアラルンプール・チャイナタウンの名店「冠記」のワンタン麺
|クアラルンプールのチャイナタウンは、かつて「オールド・クアラルンプール」と呼ばれていた、クアラルンプールのなかでも古い街並みが残るエリア。
中国系の人々がマーケット広場周辺に住むようになり、市内きっての繁華街に成長。華人の人口が増えるにつれて「チャイナタウン」と称されるようになったのです。
そんな古い歴史をもつチャイナタウンは、老舗や名店のグルメの宝庫でもあります。チャイナタウンに行ったら、現地で愛される安ウマグルメを堪能しましょう。
チャイナタウンの有名店のひとつが、60年以上続くワンタン麺の老舗「冠記」。本店は、チャイナタウンのメインストリート、プタリン通りから少しそれたハン・ルキル通りにあります。しかし、本店はお世辞にもキレイとは言い難く、東南アジアのローカル食堂に馴染みがない人は入るのを躊躇してしまうかもしれません。
そこで筆者がおすすめするのが、斜め向かいのフードコート「TANG CITY FOODCOURT」にある分店。
こちらのフードコートも近代的とは言えませんが、「冠記」の本店に比べると清潔感のある空間で、東南アジアの屋台に不慣れな人でも入りやすいはずです。
フードコート内の席を確保したら、「冠記」のスタッフに直接食べたいものを注文。料理が出来上がると席まで持ってきてくれるので、料理と引き換えに代金を払います。
また、席に着くとドリンクコーナーのスタッフがドリンクの注文を聞きにやってきます。マレーシアのフードコートでは、一組につき最低一杯のドリンクを注文するのがマナーのようになっています。日本ではあまり味わえない珍しいフルーツのドリンクなどもあるので、ぜひこの機会に味わってみては。
「冠記」のワンタン麺は、日本でもおなじみのスープに入ったワンタン麺「ワンタン・ミー・スープ」と、焼きそばのようなソースで炒めたワンタン麺にスープが付いた「ワンタン・ミー・ドライ」があります。
しっかりとした味のものを食べたいときは、ワンタン・ミー・ドライ、優しい味のものを食べたいときは、ワンタン・ミースープと、気分や好みによって選ぶといいでしょう。
今回は、ワンタン・ミー・スープを注文しました。
コシのある麺は、日本のラーメンにはなかなかない細さ。まるでそうめんのようです。食べてみると、固めに茹でた細麺と、ダシのきいたスープが絶妙にマッチ。強く主張することのない、あっさりとした優しい味わいが、「もっと食べたい」という気にさせてくれます。
そして、麺の上に載ったたっぷりのワンタン。柔らかい皮の中にはプリプリの海老がギュっと詰まっていて、肉厚海老のうまみと食感が楽しめます。
プリプリ海老のワンタンと、深い味わいのスープ、コシのある麺が一体となったワンタン麺は、シンプルながらも毎日でも食べたくなる後を引くおいしさ。
「また食べたい」と思わせる、奇をてらわない王道のうまさが、「冠記」のワンタン麺が長年愛されている秘訣なのでしょう。
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名前 冠記
場所 TANG CITY FOODCOURT
住所 21-27, Jalan Hang Lekir, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur