【世界の街角】ポルトガルの坂の街・リスボンでロマンティック体験!レトロなケーブルカーに乗って、絶景の展望台へ
|ポルトガルの首都・リスボンは、「7つの丘の街」と称されるほど坂の多い街。起伏の多いリスボンでは、地図で見るとわずかな距離でも、実際に歩いてみると思いのほか大変なことも少なくありません。
そんなリスボンで大いに活躍しているのが、坂を上り下りするケーブルカー。レトロなケーブルカーに乗って、高台からのリスボンの絶景を楽しんでみませんか。
リスボンには、グロリア線、ラヴラ線、ビッカ線、3つのケーブルカーの路線がありますが、高台からの眺望を楽しみたいときに重宝するのが、グロリア線。レスタウラドーレス広場前のフォス宮脇から、バイロ・アルトへと向かいます。
日本ではあまりお目にかかることのないケーブルカー。ノスタルジックな光景に旅情が盛り上がります。
なお、ケーブルカーの運賃は車内で現金で払うと割高になるので、リスボンの市内交通カード「ヴィヴァ・ヴィアジェン」をプリペイドカードとして使うか、乗り放題券として使うのがおすすめです。
ガタゴトと音を立てて坂を上るケーブルカー。
途中、ストリートアートを制作している現場に出会いました。時間に余裕がある場合は、帰りはアートを楽しみながら歩いて下りるのもいいですね。
車窓からの風景を楽しんでいるうちに、ケーブルカーはあっという間に終点に到着。途中停車駅がないので、発車してから最初に停まる駅がもう終点なのです。
到着したのは、「バイロ・アルト」と呼ばれるエリア。「バイロ・アルト」は「高い地区」を意味し、その名の通り高台に位置し、古い建物が密集する地域です。
ケーブルカーを降りるとすぐ目の前に広がる公園が、「サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台」。
起伏の多いリスボンの街には、あちこちに展望台があり、それぞれで違った風景を楽しむことができます。このサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台は、時を超えてリスボンを見守ってきたサン・ジョルジェ城を正面に望む、リスボンで最も人気のある展望台のひとつ。
重厚なサン・ジョルジェ城と、オレンジ屋根の建物が連なるおもちゃ箱のようなリスボン市街の風景は感動的です。
東に目を向けると、海のように雄大なテージョ川までをも見渡すことができます。大航海時代には、ここから多くの冒険者たちが出航し、まだ見ぬ異国の地を目指しました。
訪れた人はみな、景色を楽しみながら公園を散策したり、ベンチで語らい合ったりと、思い思いの時間を過ごしています。
大切な人と一緒にこんな風景が見られたら、ずっと忘れられない思い出になりそうですね。夕暮れ時はひときわロマンティックなムードが楽しめます。
ケーブルカーでガタゴトと坂を上り、高台の展望台からのんびりと景色を楽しむ。ゆったりとした時間が流れる坂の街・リスボンならではの粋な体験です。
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