ドイツ・ハノーファーのヘレンハウゼン王宮庭園で植物が作り出す美しい芸術を楽しもう!

ドイツ、ニーダーザクセン地方の都市ハノーファー。

見本市が開かれる事でも有名なこの都市には、ヨーロッパでも指折りの庭園があります。

それが、町の中心部から少し離れた場所にあるヘレンハウゼン王宮庭園です。

この広大な庭園は、1679年から1714年にかけてこの地を治めていたハノーファー選帝侯の婦人であったソフィーという女性が造らせたもの。彼女の造園への愛は、300年経った今日でもここで受け継がれ、多くの人々の目を楽しませています。

ヘレンハウゼン王宮庭園はいくつかの庭園から成っていますが、その中でもハイライトと言えるのが「グローサー・ガルテン」です。チケットを購入し庭園に足を踏み入れた途端、とても良い香りが漂ってきます。

その正体はここに植えられている花々。中でもヒヤシンスの甘い香りがとても強く、ヨーロッパ屈指の庭園にやって来たという事を改めて実感します。

更に進んで行くと見えてくるのは、いくつもの段が重なった大きな滝です。16世紀頃に作られたと言われている歴史ある滝では、階段の上から水が落ち、心地よい音を響かせています。

滝の横にある階段を上れば、そこからは見えるのは息を飲むほどの美しい庭園です。バロック式の広大な庭園に広がるのは、綺麗に整えられた幾何学模様。一体どのようにしてこんな模様を作り上げたのか、とても不思議ですよね。

こうして見ていると、庭園というより芸術作品と呼ぶ方がふさわしいのではないかという気さえしてきます。また真っ白に輝く像や木々も均等に配置され、その整然とした姿には気持ちよさまでも感じます。

庭園を盛り上げているのは、至る所に配置されている噴水です。勢いよく水を放っている噴水もあれば柱の様に見えるものもあり、それぞれが個性的で見ていて面白いです。

中でも82メートルもの高さまで水を吹きあげている大噴水は、その迫力が見る者を圧倒します。その高さ故に風向きによっては自分にも水しぶきが降りかかる事もあるので、注意が必要です。

筆者が訪れた4月の頭はまだまだ花が少なかったですが、夏になれば3万本もの花々が花壇を彩ります。またイベントもいくつか開催され、園芸と芸術の競演を楽しむ事ができます。

広大な庭園で自然が織りなす芸術を、ぜひあなたの目でも楽しんでみてください。

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場所 ヘレンハウゼン王宮庭園
開園時間 11:00~18:00(夏期間)、11:00~16:00(冬期間)
住所 Herrenhaeuser Strasse 4, 30419 Hanover
電話 (0511)16844543
HP http://www.hannover.de/jp/content/view/full/363632