【世界の街角】ロンドン中心部にもある!幻想的なハリー・ポッターゆかりの地を訪ねよう
|イギリスの作家J・K・ローリング原作の「ハリー・ポッター」シリーズ。
1997年発表の「ハリー・ポッターと賢者の石」を皮切りに、これまでに計8作品の書籍が発売され、続々と映画化。映画版も大反響を呼びました。一度はハリー・ポッターシリーズの書籍や映画に親しんだことがあるという人は少なくないことでしょう。
そんなハリー・ポッターシリーズの映画のロケ地としてはオクスフォードなどロンドン市外の街がが有名ですが、ロンドンの意外な場所にもハリー・ポッター映画ゆかりの地があります。
ハリポタファンはもちろん、そうでない人もロンドン観光の合間にちょっと足を延ばせる3つのスポットをご紹介しましょう。
・キングス・クロス駅
ご存じ、ハリーたちが通う「ホグワーツ魔法魔術学校」行きの列車が出発する9と3/4番線。ロンドンのターミナル駅のひとつ、キングス・クロス駅にはそんな幻のホームが実在するんです。
イギリス北部への列車が発着する、プラットホーム9~11番線の改札手前の壁を探してみて。といっても9と3/4番線前は、記念撮影を待つ人々で行列ができていることが多いので、きっとすぐに見つかるはずです。
隣にはハリー・ポッターグッズショップ「The Harry Potter Shop at Platform 9 3/4」もあり、トレーナーやマフラー、お菓子、ぬいぐるみなど多種多様なハリー・ポッターグッズが目白押し。
店内は連日世界中から集まったファンで大賑わい。最初のブームから何年たっても、ハリポタ人気はまだまだ健在です。
・大英博物館
世界に名をとどろかせるあの大英博物館にも、ハリー・ポッターゆかりの品があります。
映画「ハリーポッターと賢者の石」でハリーとロンが操っていたチェス駒のモデルが、大英博物館のルーム40に展示されている、スコットランドのルイス島で発見されたチェス駒。
セイウチの牙やクジラの歯を加工して1150~1200年ごろに作られたもので、800年も前に作られたとは思えないほどの精巧な仕上がりは見事。ハリー・ポッターに登場したことでさらに注目を集めるようになりました。
中世のものとしては珍しく、すべての種類の駒がそろって発見されている貴重な品で、王や王妃、司教、騎士、番兵と歩兵で構成されています。チェスといえば黒と白の駒が思い浮かびますが、昔は黒ではなく赤が主流だったことから、ハリー・ポッターには赤と白の駒が登場しています。
・レドンホール・マーケット
ロンドンの金融街「シティ」にたたずむレトロなアーケードが、レドンホール・マーケット。ハリーとハグリットがダイアゴン横丁に行く前に通った場所です。
近代的な高層ビルが立ち並ぶシティにありながら、その歴史を14世紀にさかのぼるロンドンで最も古いマーケットのひとつ。現在の建物は1881年に設計されたもので、1972年には重要文化財建築物に指定されました。
マーケットといっても、市場というよりは商店街といった雰囲気で、チーズやワインといった食料品に加え、文房具やネクタイ、スーツなど、ビジネスマンが多い土地柄を反映したお店が並んでいます。夕方ともなれば、ビシッとスーツを着こなしたシティのビジネスマンたちが立ち飲みにやってきて、独特の活気でいっぱいに。
観光客向けのマーケットではありませんが、カラフルでありながら統一感のある落ち着いた色調が生み出すクラシカルな空間や、柱や壁面に施された細やかな装飾などは一見の価値あり。
どこか別世界に迷いこんだような気分になれる、レドンホール・マーケットの幻想的な雰囲気は物語の舞台にぴったりです。
今回ご紹介したのは、いずれもロンドンの中心部にありアクセスしやすいうえ、一度は見てみる価値のあるところばかり。せっかくハリー・ポッターの故郷を訪ねるなら、ファンならずともその世界観に思いを馳せながら旅を楽しんではいかがでしょうか。
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