ハイジのふるさとがここに!スイス・マイエンフェルトの「ハイジ村」に行ってみた
|世界中で世代を超えて親しまれる「アルプスの少女ハイジ」。ヨハンナ・シュピリ原作の「ハイジ」は、世界各国の言語に翻訳され、累計発行部数5000万部を超える驚異的なベストセラーです。
ハイジの世界が生まれたのが、スイス東部の小さな村・マイエンフェルト。
アルプスの山々に囲まれ、のんびりと草をはむ牛の群れや、みずみずしいブドウ畑・・・ヨハンナ・シュピリは、こうした風景のなかを散策して物語の着想を得たといいます。
そんなハイジのふるさとには、ハイジの物語そのままの世界が体験できる「ハイジ村」があります。
マイエンフェルトの中心部から、市庁舎のある広場やブドウ畑、牧場などを通り過ぎ、歩くことおよそ30分。
雄大な山をバックした広大な敷地にハイジの世界が再現された、ハイジ村の看板を発見しました。
ここからさらに山と草原に囲まれた細い道を歩いてハイジ村の入口へ。
日本からハイジの人気アニメが生まれただけあって、日本語でも案内が書かれているのがなんだか嬉しいですね。
敷地内ではヤギやニワトリが飼われていて、なんとものどかな雰囲気。ハイジファンなら、「本当にハイジの世界だ!」と、感動のあまり叫びたくなってしまうことでしょう。
ハイジ村きっての見どころが、「ハイジの家」。ここでは、ハイジたちが村の住人として生活していた1880年ごろの暮らしぶりに触れることができます。
1階には、キッチンやリビング、ダイニング、トイレなどがあり、自給自足だった当時の村での生活の様子が伝わってきます。
2階には「ハイジの部屋」や、クララを連想させる車椅子が置かれた部屋もあり、ハイジファンにはたまりません。
展示されている人形のクオリティには疑問の余地がありますが、居住空間の再現はかなり本格的。さまざまな家具や生活用品を間近で見ることができるので、自分も物語の一員になったかのような気分になれますよ。
2016年には、ハイジの家の脇の坂道をのぼったところに「ハイジの山小屋」も誕生。
夏のあいだハイジが過ごした「アルムのおんじの家」が忠実に再現されていて、スイスの伝統料理・ラクレットに関する展示もあります。
山小屋の脇には大きな牛の模型。出てくるのは水ですが、実際に乳しぼりができるようになっていて、遊び心が光ります。
ハイジ村の土産物屋兼チケットショップでは、多彩なハイジ土産やスイスの名産品を販売。日本語版のハイジの本もあって、日本人としては少し嬉しくなります。
ショップの奥の一画には「スイスで一番小さい郵便局」が。
カウンターがあるだけの本当に小さな郵便局ですが、ここから手紙やはがきを出すと、「ハイジ村オリジナル」と書かれたハイジの図柄入りの特別な消印を押してもらえます。
ショップの2階にある小さなミュージアム「ヨハンナ・シュピリ博物館」もお見逃しなく。
2015年制作の映画「ハイジ」で使われた小道具や、各国語に翻訳されたハイジの本が展示されているほか、ハイジのアニメや映画、ミュージカルの歴史、原作者ヨハンナ・シュピリの生涯について知ることができます。
ハイジ村では、何もかもがハイジの世界。ゴミ箱にもハイジのイラストが描かれています。こんなゴミ箱は世界でここだけかもしれません。
ハイジファンはもちろんのこと、そうでなくても楽しいハイジ村。スイスの雄大な自然に囲まれた、ハイジの原風景に会いに出かけませんか。
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