ハリー・ポッターの世界を訪ねて、ロンドンから日帰りでオックスフォードへ
|ロンドンから列車で約1時間で行けるオクスフォードは、ロンドンからの日帰り旅にぴったりの場所。
古くから、名門オックスフォード大学を抱える大学町として知られてきましたが、近年では映画版「ハリー・ポッター」のロケ地や舞台になったことで改めて注目を集めるようになりました。
大都会ロンドンとはまた違う、落ち着いたたたずまいが魅力のオックスフォードへ、さあ出かけましょう。
ロンドン・パディントン駅からオックスフォード駅までは、列車でおよそ1時間。終点で下車します。
列車のチケットは当日駅でも購入可能ですが、あらかじめ鉄道予約サイトからチケットを購入しておくと、最大で70パーセント程度の割引運賃が利用できることがあり、大変お得です。
オックスフォード駅から町の中心部までは徒歩10分ほど。オックスフォードの町はコンパクトにまとまっているので、徒歩で周ることがじゅうぶん可能です。
町歩きの目印になる建物がカーファックスタワー。ここまで来たら、クライスト・チャーチやボドリアン図書館はすぐです。
・クライスト・チャーチ
オックスフォードで最も有名な観光地がここ、クライスト・チャーチ。オクスフォード大学とはオクスフォードに点在する39のカレッジの総称で、「オックスフォード大学」という建物やキャンパスがあるわけではありません。
名前だけを聞けば教会かと思ってしまうところですが、このクライスト・チャーチもそんなカレッジのひとつで、ホールや大聖堂、一般に公開されていない棟などからなる複合建築なのです。
映画版ハリー・ポッターに登場するホグワーツ魔法魔術学校の食堂のモデルとして知られるのが、「ザ・グレート・ホール」。
最大で300席を配置できるというこの空間は、クラシカルで重厚感たっぷり。まさにホグワーツの食堂そのものといった雰囲気で、ファンなら大興奮間違いなしです。
驚くべきは、この部屋が今も学生や教授たちの現役の食堂として使われていること。そのため、お昼どきは見学ができなくなるので、訪問時間には要注意。ハリー・ポッターの世界を思わせる食堂で食事ができるなんて、クライスト・チャーチの学生たちが羨ましくなりますね。
クライスト・チャーチのもうひとつの主要な見どころが大聖堂です。
オックスフォード大学付属の礼拝堂でありながら、英国国教会としての役割も果たすという珍しいこの大聖堂は、ロマネスク様式とゴシック様式の特徴をあわせ持つ重厚なたたずまいが印象的。
力強躍動感に満ちた天井の装飾や、万華鏡のようなステンドグラスが美しい聖堂内部は、ザ・グレート・ホールにも負けない幻想空間です。
・ボドリアン図書館
本館、ラドクリフ・カメラ、クラレンドンビル、新館などを合わせたボドリアン図書館は、大学図書館としては世界最大。1500万冊以上に及ぶというその蔵書のなかには、マグナ・カルタやシェイクスピアの初の戯曲集など世界的なお宝があります。
建物の一部が映画版ハリー・ポッターのロケ地となったことでも知られ、館内はガイドツアーで見学することができます。ガイドツアーのチケットは売り切れてしまうことも少なくないので、事前にインターネットから予約しておくと確実です。
「炎のゴブレット」でハリー達がダンスの練習をするシーンなどに使われたのが、「ディヴィニティー・スクール(神学部)」。
1488年に完成した部屋で、精巧な装飾が施されたアーチ型天井は息を呑むほどの美しさです。
ガイドツアーでは、ハリー・ポッターに何度か登場したハンフリー公爵図書室も訪れます。
1448年にオープンしたこの図書室はボドリアン図書館のなかでも最古の部分。現役の図書室として使われているため、写真撮影は禁止されています。ぜひタイムスリップしたような気分になれるクラシカルな空間を、瞼に焼き付けてください。
・カバード・マーケット
オックスフォードには、大学関連施設以外にも必見の場所があります。それが「カバード・マーケット」。その名の通り屋根付きの常設市場で、その歴史を1774にさかのぼるというオックスフォード名物です。
ほどよい広さの敷地内にさまざまなジャンルの店舗が50ほど並び、お土産探しにぴったりなのはもちろんのこと、色とりどりの商品を眺めながら歩いているだけでも楽しめます。ゆかりの地だけあって、ハリー・ポッターグッズを売るお店も。
ショッピングだけでなくグルメも楽しめ、「世界一おいしい」ともいわれるクッキー専門店「ベンズクッキー」の一号店や、カジュアルなカフェ・レストランがあり、気軽なランチやお茶にもおすすめです。
歴史ある大学町らしい重厚な町並みと、格調高い雰囲気が魅力のオックスフォード。あなたもロンドンから足を延ばしてハリー・ポッターの世界を訪ねてみませんか。
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