観光費用が半額も!お得な「オスロパス」でミュージアムめぐりを楽しもう
|南側がオスロフィヨルドに接し、三方を山に囲まれたノルウェーの首都オスロ。
コンパクトな街に多彩な博物館や美術館がつまったオスロ観光のメインイベントといえば、ミュージアムめぐり。そしてその強い味方が、「オスロパス」です。
「オスロパス」とは、オスロの主要なミュージアムが入場無料、市内の交通機関が乗り放題になるお得な観光パス。物価の高いノルウェーだけに、上手に使えば節約効果は絶大です。
・オスロパスの種類
オスロパスには24時間券(395クローネ)、48時間券(595クローネ)、72時間券(745クローネ)の3種類があります。(別途子ども料金とシニア料金、学割の設定あり)
最も安い24時間券でも5000円以上と、決して安くはありませんが、ノルウェーではもともとの交通費や施設入場料自体が高いので、元を取るのは簡単です。
・オスロパスの節約効果のほどは?
オスロにはバスやトラム、地下鉄といった公共交通機関があり、1ゾーンのシングルチケットが35クローネ(約600円)、公共交通機関の24時間券が105クローネ(約1800円)です。
また、オスロパス対象の各施設の入場料は、おおむね100クローネ(約1700円)前後。
筆者は48時間券を購入し、2日間で8つのミュージアムに入場。公共交通機関(バス・トラム・地下鉄・フェリー)を合わせて1100クローネ分以上を利用しました。
オスロパスの48時間券は595クローネなので、その節約効果たるや半額近く!オスロパスがいかにお得か、おわかりいただけると思います。オスロパス対象の主要なミュージアムはおおむね2日間で周れるので、購入するなら2日券がおすすめです。
・オスロパスの購入方法
オスロパスが購入できるのは、オスロ中央駅に隣接している「オスロビジターセンター」。事前のオンライン購入も可能ですが、ビジターセンターでの引き換えが必要になるため、現地到着後に購入するほうが手間がありません。
オスロビジターセンターのほか、ノーベル平和センターや主要ホテルでの購入も可能です。オスロパスの使用方法は実に簡単。パスの空欄に利用を開始する日付と時間を記入するだけです。
・オスロパスの対象施設
実際にどのような施設が対象になるのか、オスロパスで入場が無料になるおもな施設をご紹介します。
国立美術館(通常入場料120クローネ)
ノルウェーを代表する美術館で、ムンクの展示室ではあの「叫び」を常設展示。ほかにも、ピカソやモネ、セザンヌといったヨーロッパの巨匠画家の作品も数多く所蔵されています。
ノーベル平和センター(通常入場料100クローネ)
オスロでノルウェー平和賞の授賞式が行われることにちなんで開設された博物館。館内では、最新のテクノロジーとともに、ノーベル賞の歴史や歴代の受賞者の功績を学ぶことができます。
ムンク美術館(通常入場料120クローネ)
ノルウェーが誇る世界的画家、エドヴァルド・ムンクの生誕100年を記念してオープンした美術館。1100点の絵画、15500点の版画をはじめ、オスロ市に寄贈された膨大なコレクションのなかから、時期ごとに内容を変えて展示しています。館内には「叫び」ケーキが食べられるカフェも併設。
ノルウェー民俗博物館(通常入場料130クローネ)
ノルウェー最大の野外博物館で、人々の暮らしのなかで育まれてきた文化や習慣を紹介。広大な敷地にはノルウェー各地から移築された170以上の建造物が点在しており、なかでも1200年当時の姿をとどめる木造教会は必見です。
・ヴァイキング船博物館(通常入場料100クローネ)
優れた造船技術と航海技術でヨーロッパを席巻した、ヴァイキングの船3隻を展示する博物館。とりわけ、900年代に使用されたオーゼバルク船の造形美は格別です。
・コンチキ号博物館(通常入場料120クローネ)
ノルウェーの文化人類学者トール・ヘイエルダールの功績を紹介する博物館。館内には、8000キロを101日あいだかけて漂流した本物のコンチキ号が展示されています。
・フラム号博物館(通常入場料120クローネ)
ノーベル賞を受賞したナンセンによる遠征で知られる、フラム号を展示する博物館。実際に、「史上最強の木造極地探検船」と呼ばれたフラム号の中を探検することもできます。
オスロパスには、公共交通機関の乗り放題や主要ミュージアムの入場無料に加え、対象となる市内ツアーやレストランの割引といった特典もあります。ぜひ、オスロパスを活用してお得なオスロ観光を楽しみましょう。
※文中に記載の金額は、すべて2018年11月時点の金額です。料金やパスの対象施設等は変更になる場合があります。
オスロパス公式サイト:https://www.visitoslo.com/en/activities-and-attractions/oslo-pass/
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/旅に行きたくなるメディア