町じゅうがクリスマス!ライン川沿いの町ケルンで開催されるドイツ西部最大規模のクリスマスマーケット

ドイツ西部の人気都市ケルン。ここではクリスマスの時期になると市内の各地でクリスマスマーケットが開催され、言葉通り町全体がクリスマスマーケットへと変貌を遂げます。ドイツ国内のみならず近隣のオランダやベルギー、そのほか世界中から人々が集まり、開催期間中だけでも600万人もの人がケルンに集結。週末になると盛り上がりも最高潮に達します。

そんなケルン市内で開催されるクリスマスマーケットは、およそ10ヵ所。そのうち美しさが際立ち、なおかつ観光でも行きやすい場所にあるのは「大聖堂」、「アルトシュタット」、「ホイマルクト」の3ヵ所でしょう。

世界最大のゴシック建築かつ世界遺産にも登録されているケルン大聖堂。その横で開催されるクリスマスマーケットでは、ライトアップされた壮大な大聖堂の前にクリスマスツリーがそびえ立ちます。世界遺産の大聖堂を前にしても、ツリーはその存在感が色あせることを全く知らないかのよう。

アルトシュタットのクリスマスマーケットは、グリム童話に登場する「ハインツェルメンヒェン」という小人がテーマ。ハインツェルメンヒェンは肉屋や仕立て屋に住み、皆が寝静まった夜中にこっそり出てきてやり残した仕事を片付けてくれる、何とも頼もしい小人たちなのです。

小人がテーマということで、グリューワイン(ホットワイン)のカップにも小人が描かれています。これは持って帰りたくなる可愛さ。

ほかにも会場のあちこちにある可愛い小人のモチーフを目にするうちに、なんだか自分自身も小人になったかのような気分を味わえるかもしれません。

クリスマスマーケットではクリスマスグッズのほか工芸品などの店も多く、中にはケルン大聖堂をかたどったこの町ならではの製品も。また実際に作業している様子が見れる店が多いのもアルトシュタットの特徴です。

アルトシュタットからすぐ近くにあるホイマルクトのクリスマスマーケットでは、この時期限定の特設スケート場およびカーリング場が出現。スケート場では照明と音楽がムードたっぷりな空間を作り出すなか、皆が楽しそうに滑っています。

ケルンでは紹介した3ヵ所以外にも、チョコレート博物館の前やノイシュタットエリアなどでクリスマスマーケットが開催されます。

どこも雰囲気が異なりまた違う楽しみ方が出来るのも、ケルンのクリスマスマーケットの魅力。時間がゆるす限りクリスマスの世界にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。

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