トルコ・イスタンブールの地下には宮殿が?!テオドシウスが造った貯水池が荘厳すぎる
|西洋と東洋が交わるトルコ最大の都市、イスタンブール。
この街にはローマ帝国時代やオスマン帝国時代の遺構がいまでも残っており、特に旧市街は、歩いているだけでも何百年も前にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができるエリアです。
アヤソフィア博物館やトプカプ宮殿、グランドバザールなどの観光スポットが目白押しのイスタンブール旧市街ですが、実は興味深いのは地上だけではありません。
イスタンブールの地下には、ローマ帝国時代に造られた、まるで地下宮殿のような貯水池がいまでも残っているのです。
イスタンブールの地下には貯水池がいくつか発見されていますが、2018年4月に一般公開が始まったばかりの貯水池が「テオドシウスの貯水池」です。トルコ語ではシェレフィエ・サルヌジュ(Şerefiye Sarnıcı)といいます。
その名の通り、ローマ皇帝テオドシウス2世によって、428年から443年にかけて造られた貯水池です。ベオグラード(現在のセルビア共和国)の森から引かれる水は、ヴァレンスの水道橋を経由し、貯水池に貯められ、市の公共の風呂や皇帝が住まう宮殿に供給されたのです。
実際に地下に潜ってみると、「こんな大きな空間がこの街の下にあったのか?!」と驚かされるでしょう。
横25メートル、縦45メートルの空間に約9メートルの高さの大理石の柱が32本立っており、天井部分を支えています。ぼんやりとオレンジ色にライトアップされ、幻想的な空間に思わず息をのみます。
この宮殿のような貯水池が造られた5世紀は、日本では古墳時代…ローマ人たちの建築技術の高さに改めて感心せざるを得ない、立派な遺構です。
また、イスタンブールが辿った歴史の深さにも改めて気づかされるスポットのひとつでもあります。先に挙げたアヤソフィアやグランドバザールからも徒歩圏内なので、イスタンブールに旅行の際はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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名前 シェレフィエ・サルヌジュ(Şerefiye Sarnıcı)
住所 Binbirdirek Mh., Piyer Loti Cd. No: 23, 34122 – Fatih / İstanbul
時間 9:00~20:00