【世界の街角】オーストラリアの歴史が詰まったシドニー市民の憩いの場「ハイドパーク」

オーストラリアの歴史が始まった街、ニュー・サウス・ウェールズ州のシドニーは、オーストラリアのビジネスの中心地。

世界中の大都市のように高層ビルが立ち並んでいますが、昼休みや仕事帰りにのんびりできる大きな公園が数多くあります。

中でもビジネス街から近く、シドニー市民の憩いの場となっている公園の1つが「ハイドパーク」。

今回はシドニー市民の癒しの場所である「ハイドパーク」をご紹介しましょう。

ハイドパークは、16ヘクタールある公園で、東京ドーム3.4個分の大きさ。

南北に縦長となっている公園の真ん中にはメイン通りの「公園通り(Park Street)」が東西に走っており、北側へのアクセスはント・ジェームズ駅(St. James Station)、南側へのアクセスはミュージアム駅(Museum Station)が便利です。

公園が造園されたのは1810年。

江戸時代の文化7年であったこの時代、海外からの侵略に備え、台場と呼ばれる砲台を日本各地に築いていた時代。

そんな時代に造られた公園には、シドニーの歴史が詰まっています。

例えばミュージアム駅側の公園(南側)にある、アンザック戦争記念館。

アンザック(ANZAC)とはオーストラリア・ニュージーランド連合軍の略で、ここには第一次世界大戦の戦没者を慰霊する記念碑があります。

ガリポリの戦いに投入された後に、中東戦線、西部戦線など、激戦地で多くの戦いを経たアンザックは西部戦線の連合国軍で最も強い軍団と言われるほどでした。

公園内には、オーストラリア大陸の東海岸に上陸した史上初のヨーロッパ人であるイギリスの海軍士官ジェームズ・クック(1728年から1779年)の像もあります。

他にもイギリス王・ジョージ5世(1910年から1936年)とジョージ6世(1936年から1952年)を記念した円形の庭園「サンドリンガム記念庭園」や

第一次大戦の盟友国であるフランスから贈られたアーチボルト噴水(フランソワ=レオン・シカール作)など、様々な歴史的なエリアや建造物が存在しています。

オーストラリアのビジネスの中心地シドニーで、多くの人々の憩いの場となっているハイドパーク。

戦争のない平和な世界となった今忘れてはならない様々な歴史的な出来事も感じられるシドニーを代表する憩いの場に、観光の合間で立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

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施設名 ハイドパーク(Hyde Park)
所在地 Elizabeth Street, Sydney, NSW 2000 (最寄駅 ミュージアム駅(Museum station)/セント・ジェームズ駅(St. James station))
開園時間 24時間