台湾・高雄のマストスポット「駁二藝術特区」でアート&ショッピングを楽しむ

近年、「安・近・短」の旅先として人気上昇中なのが、東京・大阪・福岡などから直行便のある台湾南部の都市・高雄。初めての台湾旅行はもちろん、「台北にはもう行ったから目先を変えたい」というリピーターさんにもおすすめです。

台湾南部の中心都市である高雄は、古くから貿易で発展してきた港町。大工場や町工場が集まる台湾随一の工業都市でもあります。

そんな高雄で絶対に訪れたいスポットが、「駁二藝術特区」。古い線路や倉庫跡を利用したアートスポットで、ストリートアートはもちろん、カフェやレストラン、ショップ、ミュージアムもあり、丸一日遊べるといっても過言ではない高雄観光の本命です。

高雄港に面した広い敷地は、西から、蓬莱倉庫群、大勇倉庫群、大義倉庫群の3つのエリアに分かれていて、オブジェや壁画、ショップ、カフェ、ミュージアム、ギャラリーなどが点在しています。

駁二藝術特区は、地下鉄オレンジラインの西子灣駅すぐから高雄港の端まで広がっています。効率よく周るには、西子灣駅の2番出口から出て、西端から東端へと攻めるといいでしょう。

駁二藝術特区の一部は、日本統治時代に「浜線」と呼ばれていた鉄道線路の跡地。

レールが敷かれたままの広場には、ジャンクで作った巨大なスーツケースや鉄のイスといったオブジェや、古い車両などが散らばっています。

草の生えた線路の上を歩くなんて、なかなかない体験。レトロなブランコに乗っている姿や、スーツケースを押している姿など、ユニークな写真が撮れること請け合いです。

このエリアにある個性的なミュージアムが、「哈瑪星台湾鉄道館」。

館内には、日本統治時代の高雄駅の再現や、当時から現在にいたる台湾各地の風景を再現した大がかりな鉄道ジオラマなど、鉄道ファンならずともワクワクする空間が広がっています。

さらに注目なのが、哈瑪星台湾鉄道館から定期的に出発するミニトレイン。とても小さな列車なので走る様子を見せるためのものだと思っていましたが、なんと乗ることができるのです。ミュージアムの周辺をぐるりと周るだけですが、歩くときとは視点が大きく変わり、童心に帰って楽しめますよ。

少しずつ東に歩いて行くと、「トランスフォーマー」を思わせる巨大ロボットや、外壁全体に絵が描かれた倉庫やアパートなど、さまざまなストリートアートに遭遇。写真好きなら、シャッターが止まらなくなってしまうに違いありません。

古い倉庫を利用したイベントホールでは、写真展などのイベントも開催。内容は時期によって替わるので、何度訪れても新しい出会いや発見があります。

駁二藝術特区の東に位置する大義倉庫群は、比較的小規模なショップやカフェが並ぶエリア。可愛らしいオブジェも散りばめられており、雑貨ショッピングや休憩が目的なら、このエリアだけでも十分楽しめます。

ここで注目なのが、もはや台湾土産の新定番となった「サニーヒルズ(微熱山丘)」。

台湾産パイナップルを100%使用した混じりっけなしのパイナップルケーキ専門店で、船をイメージした店内では、パイナップルケーキ一個まるごとの試食に加え、お茶の無料サービスまであります。

有名な台北の店舗がMRT松山機場駅から徒歩15分というやや不便な場所にあるのに対し、この高雄店は観光客が必ず訪れる駁二藝術特区という絶好の立地。

駁二藝術特区は、ストリートアートから、歴史・文化、ショッピングにいたるまで、幅広い楽しみが待っている高雄のマストスポットなのです。

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名前 サニーヒルズ(微熱山丘)高雄店
住所 駁二芸術特区 大義倉庫群#C11-1(高雄市鹽埕区大義街2-6号)
公式ホームページ https://www.sunnyhills.com.tw/index/ja-jp/