マレー半島南部・ジョホール州のマラッカ海峡にのぞむ港町ムアールの「ムアール・トレーダーズ・ホテル」
|ムアールは、マレーシア・マレー半島南部ジョホール州のマラッカ海峡にのぞむ港町。ムアール川河口左岸に位置しています。英国統治時代の建物が多く残り、コーヒーも有名です。
マレーシアのガイドブックで紹介されるメジャーな都市や町とは異なり、日本での知名度はまだまだ低いムアール。決して大きな町ではないので、ホテルもそう多くはありません。
今回紹介するのは、そんな港町ムアールにある、「ムアール・トレーダーズ・ホテル」。町の中心に近い川沿いに建つ、ムアールで一番背の高いホテルです。
有名な観光スポットのある町ではありませんが、日本人旅行者が少ないので、ローカルに混じって街歩きを楽しみたい方には、街の中心にあるこのホテルは、便利な立地と言えそうです。
ホテルエントランス。
レセプションは6階なので、6階までエレベーターで上がりましょう。
チェックインをし、カードキーと朝食券を受け取ります。このホテルでは、宿泊者にもれなく無料の朝食が付いてくるのです。
朝食はホテル3階のAYU CAFEにて、7:00~10:00まで。今回は利用しませんでしたが、フレンチトースト、もしくはナシレマ(マレーシアの定番朝ご飯)が食べられるようです。
今回泊まったのはデラックスクイーンのお部屋。公式サイトによると、デラックスクイーンの料金は120リンギット(約3600円)~と、かなりリーズナブルです。
デラックスクイーンのほか、デラックスツイン、デラックスキング、デラックスファミリー、エグゼクティブアパートメント、ファミリースイート、イーグルネストスイートの客室があります。
正直なところ、お部屋はそっけないほどシンプルです。
ベッドの上のリボンをかけられたタオルだけがささやかなウェルカム感を演出していますが、決してラグジュアリー感はなく、ホテルステイを楽しむ空間とは言えません。
作り付けのデスクとチェア、その隣にはキャビネットと冷蔵庫があります。
キャビネットの中には無料サービスのミネラルウォーターとインスタントコーヒー、マグカップ、電気ケトルなどが入っていました。
シャワーブースとトイレはアクリル板で仕切られたスタイル。バスタブはありません。
バスアメニティは、リンスインシャンプー、固形せっけん、歯ブラシ、コームなど、必要最低限。
建物は古く、無個性な印象の客室ですが、窓からの景色は良かったです。
お部屋の向きにもよると思いますが、今回はムアールの町とムアール川が見えるリバービューのお部屋でした。どれかの建物が集会所のようなものなのか、早朝に、屋外からイスラム教のお祈りが聞こえてきました。
ムアール・トレーダーズ・ホテルは、決して「滞在が楽しめるステキなホテル」とは言えません。カップルの旅行には、ロマンティックさが足りないでしょう。
ムアールの中心という便利な立地と、宿泊料が安く、無料の朝食もついていて、コストパフォーマンスに優れている点は評価できます。街歩きを楽しんで、ホテルでは眠るだけだから、できるだけ宿泊費を安く抑えたい旅行者向きのホテルと言えそうです。
ムアールの町で時間があれば、ボートでリバークルーズ(ムアール川の川下り)を楽しんでみるのも良いかもしれません。
ムアール・トレーダーズ・ホテルから、リバークルーズの出発地である「タンジュン・エマス船着き場(Jeti Tanjung Emas)」までは、歩いて15分、車で5分ほどの距離です。
ムアール川をボートで下って、「オイスター・ベイ・ムアール(Oyster Bay Muar)」へ。
ここでは名物の川牡蠣(リバーオイスター)を味わうことができます。
オイスター・ベイは、ムアール川の400メートルほどの区間を指しますが、このあたりはクラゲが生息しておらず、水流が弱く、塩分がちょうどよいので、川牡蠣の養殖に向いているのだとか。(※川ですが、河口に近いので、真水ではなく塩水です。)
日本ではほとんど知られていない、マレー半島南部・ジョホール州のマラッカ海峡にのぞむ港町、ムアール。観光客向けでないマレーシアを肌で感じたい人は訪れてみると良いかもしれません。
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名称 ムアール・トレーダーズ・ホテル(Muar Traders Hotel)
所在地 16, Jalan Petrie, 84000 Muar, Johor, Malaysia.
チェックイン 14:00
チェックアウト 12:00
公式サイト http://www.muartradershotel.com.my/