起きてから寝るまで美食三昧、「京都悠洛ホテル Mギャラリー」で過ごす大人の休日

明治維新の際に明治天皇の出発地となった京都、三条大橋。歴史が動いた橋のそばにたたずむシックなプレミアムホテルが「京都悠洛(ゆら)ホテル Mギャラリー」です。

2019年4月にオープンした「京都悠洛ホテル Mギャラリー」は、仏・アコー傘下の「Mギャラリー」ブランドの記念すべき日本第1号店。

歴史ある土地にふさわしく、ホテル全体のコンセプトは、「タイムトラベル」。明治時代の「華族の邸宅」をイメージした館内は、ラグジュアリーでありながら、心ほどけるプライベート感が心地よい空間です。

京都の雅(みやび)とヨーロッパの美意識が融合した「京都悠洛ホテル Mギャラリー」は、歴史と伝統が息づく京都だからこそ実現したストーリーのあるホテル。

「レトロモダン」へのこだわりが詰まったエレガントな客室での滞在はもちろんのこと、こだわりの詰まったバーやレストランも自慢。

忙しい日常から離れて、移ろいゆく時間を愛でながら美食三昧といきましょう。

・オムレツが絶品の朝食

「京都悠洛ホテル Mギャラリー」の朝は、竹のガーデンを眺めながらの爽やかな朝食タイムから始まります。

その舞台が、東海道五十三次の続き、「54番目の宿場町」という意味が込められた地下1階のグリルレストラン「54TH STATION GRILL」。

フレッシュなサラダやフルーツ、ヨーグルトなどをビュッフェ形式で楽しめるほか、一部の料理をライブキッチン方式でいただくことができます。
※2020年10月3日現在、セットメニューにて提供中。

筆者が一番感動したのが、なんといってもオムレツ。ホテルのビュッフェでは定番メニューともいえるオムレツですが、「京都悠洛ホテル Mギャラリー」のオムレツはひと味違います。

ふんわりとした卵にナイフで切り込みを入れると、中から半熟卵がとろり…ここまではよくあるオムレツですが、ひと口食べた瞬間、予想もしていなかった香ばしさと甘みが口いっぱいに広がります。

その秘密は、あめ色に炒めた玉ねぎ。じっくり炒めた玉ねぎの旨味が、驚くほどの香ばしさと甘みを添えているのです。

滞在からしばらく経った今でも、「またあのオムレツを食べに行きたい!」と思ってしまうほど…オムレツというシンプルな料理だからこそ、料理人のこだわりやテクニックが光ります。

・一つひとつに発見があるアフタヌーンティー

「京都悠洛ホテル Mギャラリー」1階にあるのが、「Lounge & Bar 1867」。

大政奉還の行われた年号である「1867」を名前に冠し、ホテル全体のコンセプトである「タイムトラベル」を表現したクラシカルなバーラウンジで、12時から16時まではアフタヌーンティーが楽しめます。

女子の心をくすぐる三段トレーで提供されるアフタヌーンティーは、一人2800円(税サ別)で「ロンネフェルト」の紅茶やハーブティー、コーヒーやコーヒーモクテルが飲み放題という太っ腹な内容。これだけコスパが高いと、宿泊客でなくても利用価値大ですね。

正直言って、筆者は「アフタヌーンティーは、ゴージャスな空間や雰囲気を楽しむもの」だと思っていました。言い換えれば、「味よりも上質な空間やサービスで成り立っている」と。

ところが、「京都悠洛ホテル Mギャラリー」のアフタヌーンティーを体験してその概念が変わりました。ここのアフタヌーンティーは、スイーツもセイボリーも一つひとつ丁寧に作られていて、どれをとっても発見のあるおいしさなのです。

筆者がいただいたのは、「日本の夏祭り」をテーマにしたアフタヌーンティー。最上段のお皿には時季ごとのテーマが最もよく表れており、水風船をモチーフにしたマカロンや、花火をイメージしたムース、金魚鉢に見立てたジュレが、いつかの夏祭りの記憶を呼び起こします。

見た目も可愛らしい一皿なのですが、味はそれ以上。洋菓子でありながら、抹茶やシソ、柚子といった日本の食材を採り入れた上品な甘さにうっとり…

中段のケーキ「オペラ」にも注目。オペラ自体はフランスの定番ケーキですが、バナナと柚子のアレンジは日本人パティシエならではのクリエーション。点を描くチョコレートでバナナのシュガースポットを表現したという遊び心も楽しいですね。

バナナとチョコレートということで、「甘いのかな」と思いきや、柚子をきかせた後味はすっきり爽やかで、舌の上でとろけるなめらかなクリームは感動級です。

甘いものが主役になりがちなアフタヌーンティーですが、下段のセイボリーも良い意味で予想を裏切る逸品ぞろい。

外はサクッ、中はしっとりのキッシュやシェリービネガーとタバスコをきかせたガスパチョ、フルーツチャツネとポークリエットをサンドした最中など、シェフが手をかけて作りこんだものばかり。

一つひとつがこんなにしっかりおいしいアフタヌーンティーは初めてでした。アフタヌーンティーのテーマや内容は、季節ごとに変わるので今後どんなものが出るかお楽しみに。最新の内容は公式サイトでチェックしてみてください。

「Lounge & Bar 1867」の詳細・メニューはこちら
https://kyotoyurahotel-mgallery.com/ja/dining/1867-2/

・ワインとのペアリングを楽しみたいディナー

朝食会場でもある地下1階のグリルレストラン「54TH STATION GRILL」では、時間帯に応じてランチやディナーも提供。フレンチ出身で国内の高級ホテルの料理長を歴任してきたシェフが生み出す、世界各国の上質なお肉と旬の食材を組み合わせたフレンチの数々が堪能できます。

ランチ・ディナーとも、コース料理とアラカルトメニューを提供しています。今回筆者は、8000円(税サ別)の「シェフのおまかせ」ディナーコースをいただきました。その時々の旬の食材を利用しているため、内容は週に2回ほど変わります。

「54TH STATION GRILL」のコース料理の特徴は、フレンチでありながらバターや生クリームを多用せず、素材を生かした上品であっさりとした味付け。丹波地鶏や京野菜といった地元の食材を使った目と舌がよろこぶ美食が体験できます。

フランスやイタリア、オーストラリア、チリといった定番どころはもちろん、スロヴァキアやジョージア、ルーマニアといった、日本ではあまり名前が挙がらない国のワインもラインナップしているだけに、ディナーはぜひワインペアリングとセットでどうぞ。ギャルソンが、一人ひとりの好みと料理の特性に合ったワインをセレクトしてくれますよ。

この日のコースは以下の5皿。

サーモンマリネと根セロリピュレ 芽キャベツ 鱒の卵 林檎のジュレ

ブーダンノワール 竹炭とマンゴーのクーリー 蕪とヘーゼルナッツ

鯛のハモンセラーノとアスパラガス レンズ豆 ドライトマト シャンパーニュブランソース

牛肉頬の赤ワイン煮込みとフルーツチャツネ

クインテットショコラ

さっぱりした味付けと、濃厚な味付けが交互に繰り出す構成がなんとも絶妙。しかも、牛肉と赤ワインのどっしりとした旨味、フルーツチャツネの甘酸っぱさ、かぼちゃの優しい甘さなど、一つのお皿の中にもさまざまな味わいと食感が共存していて、一皿の奥行きの深いこと!

デザートのクインテットショコラには、独特の食感が楽しめる竹炭のパウダーが添えられており、遊び心を感じさせます。

素材やソースの組み合わせなど、一皿一皿に意外性がある「54TH STATION GRILL」のコースディナー。繊細な味付けと美しい盛り付けで、最後まで新鮮な驚きが持続します。

市内観光から帰った後は、ちょっとおめかしして、ワインとのペアリングディナーを楽しんでみませんか。

「54TH STATION GRILL」のメニュー・詳細はこちら
https://kyotoyurahotel-mgallery.com/ja/dining/54th-station-grill/

・「これぞ大人の特権」なバー

アフタヌーンティーも楽しめる「Lounge & Bar 1867」ですが、夜のとばりが下りると、雰囲気が一変。シックでミステリアスな大人の社交場へと変貌します。

地下1階の「54TH STATION GRILL」でディナーを楽しんだ後はもちろん、市内での観光や食事から帰った後にも、自室に戻る前にふらりと立ち寄れる場所。すでにバーに行く習慣がある方はもちろん、初めてのバーデビューにも最適です。

「Mギャラリー」のキーワードは“Inspired by her”。女性に喜ばれる上質なホテルづくりを大切にしているだけに、女性の心をつかむオリジナルカクテルが目白押し。

このバーのシグニチャーカクテルが、こちらの「Lady In Bloom」。エルダーフラワーのリキュールやマヌカハニーなど、1867年以降に⽇本にもたらされた女性の身体に優しい素材を使った一杯。爽やかで口当たりの優しいカクテルなので、強いアルコールが苦手という方にもぴったりです。

国内外のさまざまな素材を使ったオリジナルカクテルがラインナップしている「Lounge & Bar 1867」ですが、面白いところでは「Japanese UMAMI High Ball」というユニークな一杯も。

グラスの淵に鰹節とハウスブレントの塩をまぶしたカクテルで、鰹節の香りがウイスキーのスモーキーフレーバーを引き立たせる、おつまみいらずの一杯です。

バーテンダーの鮮やかな手さばきを間近で見られるカウンター席は、最高の特等席。上質な空間と美酒があれば、もう言葉はいりません。

「大人でよかった」― そう思えるほど、夜の魔法が体感できるスペシャルなバーです。

「Lounge & Bar 1867」の詳細・メニューはこちら
https://kyotoyurahotel-mgallery.com/ja/dining/1867-2/

観光スポットが多いだけに、朝から晩まで観光三昧になりがちな京都旅行。けれど、あえて「ホテルで過ごす時間」をとることで、これまでとは一味違った「京都体験」になります。

ゆっくりと、時間の移ろいを慈しみながら美食に浸る。これぞ、大人に許された究極の贅沢なのかもしれません。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/旅に行きたくなるメディア

【ホテル情報】
「京都悠洛ホテル Mギャラリー」
所在地:京都府京都市東山区大橋町84
電話:075-366-5800
https://kyotoyurahotel-mgallery.com/ja/