パクチー、クミン、ラム好きなら当たり前!最高の中国東北料理をあじわえるお店、千代田区神田の「味坊(あじぼう)」
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有史以来、人類を虜にしてきた肉。噛み締めるたびに溢れる肉汁とほとばしるウマミは、悠久の歴史の中でこの世の生きとし生ける人間の全てを虜にしてきた。
そんな肉の中でもアジア全域で人々を魅了して止まない素材がある、それが羊だ。その証拠に地中海料理、アフリカ料理、中東料理などなど、羊がメインの料理は数多く存在している。
実は漢方では体を温める作用があるとされており、中国東北地方やモンゴルといった寒さの厳しい地域において羊肉は非常に好まれている。
そんな厳しい寒さの中国東北地方の羊料理を提供してくれるお店、それが今回ご紹介したいお店、千代田区神田の「味坊(あじぼう)」だ。
・本物の中国東北料理
こちらのお店のオーナーは黒龍江省(こくりゅうこうしょう)出身。黒龍江省の省都はハルビン市であり、中国の最北東部に位置している。また内モンゴル自治区の東に位置し、北部は黒龍江(アムール川)をはさんでロシアと国境を接している場所、それが黒龍江省だ。緯度でいっても日本の北海道と同等もしくはそれ以北に位置しており、-20度は当たり前、-40度を記録することもあるほどの厳寒地である。そんな場所出身のオーナーが心も体も暖まる、最高の東北料理を供してくれるのだ。
・パクチーをたっぷりと
こちらのお店、パクチー好きにはタマラナイお店としても有名な場所。例えば、干し豆腐のサラダ。干し豆腐のあっさりとした味わいに、たっぷりのパクチーがよく合う。ごま油で化粧された艶やかな干し豆腐とパクチー、そして細切りにされた長ネギは、サッパリとしていながらも味わい深い逸品だ。
・名物、クミンたっぷりのラム肉の串焼き
そしてこちらの名物がクミンたっぷりのラム肉の串焼きだ。クミンだけでなくゴマや香辛料などのタレで焼かれたラムは、どこまでもジューシーで香ばしい。噛み締めるたびに溢れ出るラムの肉汁、そして噛み締めるたびに砕け散る香辛料たち。口の中で弾ける香辛料の香りと溢れ出るラムの肉汁とが、渾然一体(こんぜんいったい)となって最高のハーモニーを紡ぎだしていく。まさに中国の厳寒地で育まれた中国東北料理の心髄を味わうことができる。
・もちろん餃子の餡もラム
そして中国東北料理も、やはり中華料理の1つ。こちらのお店では餃子の餡もラムで提供してくれる。水餃子はモチモチ、プリプリの味わいたっぷりの皮とラムのジューシーな味わいを楽しむことができる。また焼き餃子は香ばしい皮とラムとがベストマッチしており、どちらの餃子も甲乙つけがたい味わいだ。
・さらに羊を食べよう
また大人数で楽しみたいのが羊の肩肉を塩で煮ただけの「骨付き羊肩肉の塩煮」だ。特製のクミン塩、ゴマダレ、ショウガダレの3つの味わいで楽しめるこちらの料理は、羊のウマミを骨の髄まで味わうことができる。まずは、とんでもない大きな固まりの骨付き肩肉を解体することから作業は始まる。熱々の骨付き肩肉を解体していくと、まるで自らが遊牧民にでもなったかのような錯覚を覚えるほど、解体に没頭してしまう。そしてほぐした羊肉を好きなタレにつけて味わう。もはや説明の必要はないだろう。
・さらにさらに羊を食べよう
とどめに食べたいのが骨付き羊肉に衣をつけて揚げたものに、パクチーやゴマ、クミンなどの粉末ソースをあしらったメニュー「排骨(パーコー)」。香ばしく仕上げられた羊肉に、さらに香ばしい香辛料が香りの花を咲かせるのだ。サクサクでジューシー、そして香りも最高の排骨(パーコー)を是非味わっていただきたい。
師走の忘年会シーズン。大切な人達と1年の締めくくりに、中国の厳寒地で生まれた、心も体も暖まる料理で一献もうけてみてはいかがだろうか。
香ばしい香りと羊肉の味わいに、きっと虜になってしまうに違いない。
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お店 味坊 (アジボウ)
住所 東京都千代田区鍛冶町2-11-20 1F・2F
営業時間 11:00~14:30 / 17:00~23:00
定休日 日曜・祝日