オランダ統治時代の面影を残す観光スポット。台南の街中にたたずむ「赤崁楼」へ行ってみた。


台南市は台湾島で最も早くに開けた古都で、寺院や廟など史跡が数多く点在することから「台湾の京都」とも呼ばれ、台湾の古都として多くの人々から愛されています。

1949年に台北が首都となるまで、長きにわたり台湾の中心地であった台南は当時の面影の残る建物も多く現存し、歴史を感じるレトロな街並みは、台湾の都市のなかでも多くの旅行者を魅了する場所の1つ。

そんな台南には、オランダ統治時代の名残が見られる観光スポットがあります。

それが今回ご紹介する台南の観光スポット「赤崁楼(チーカンロウ)」です。

・歴史が入り混じった観光地
台南の街中にたたずむ観光スポット「赤崁楼(チーカンロウ)」。長い歴史を持つ台南においても、「赤崁楼」の歩んだ歴史は非常に個性的で、台南を代表する観光名所の1つです。

その歴史のはじまりは1653年。台湾を占領していたオランダ人によって建設された「赤崁楼」は、見事なオランダ建築様式の赤レンガの城で、当時はプロビンシア城と呼ばれていました。

その後、明(現在の中国)の軍人である鄭成功(てい・せいこう)によってオランダの占領から解放されると、清代にわたるまで最高行政機関である承天府として、長らく台湾の行政の中心地であり続けます。

1862年に台湾南部を襲った大地震によって城は全壊したものの、1875年に「海神廟(ハイシェンミャオ)」、1886年には「文晶閣(ウェンシングー)」が建てられ、今に残る美しい景観が造り上げられました。

日本統治時代には病院として使われた時もありましたが、数度にわたる修築の末、1983年には第一級古跡の認定を受け、現在のような台南を代表する観光名所となりました。

オランダ、中国、日本、台湾の歴史が交じり合った観光地「赤崁楼」は、台南で見逃せない観光地の1つと言えるでしょう。

・300年以上の歴史
1862年に一度全壊した「赤崁楼(チーカンロウ)」ですが、オランダ人によって建築された当時の名残は今もなお残されています。

「赤崁楼」の中心にそびえ立つ「海神廟(ハイシェンミャオ)」と「文晶閣(ウェンシングー)」の裏側には、1944年に日本人によって発掘されたプロビンシア城の遺跡が展示されており、その厚みのある強固なレンガ造りの壁からも、当時のプロビンシア城の頑丈さを知ることができます。

その他にも、厳格な雰囲気を感じさせる正門跡、安平のゼーランディア城まで続いていたと言われる半円型の井戸など、見どころは盛りだくさん。

台湾の建築物とはどこか雰囲気の異なるオランダ式の造りは、「赤崁楼」を見学する上でぜひともチェックしておきたいポイントです。


・受験生にも人気
歴史的な観光スポットである「赤崁楼(チーカンロウ)」は、実は受験生から注目を浴びるスポットでもあります。その理由は、試験の神様が祀られているから。

敷地の中心にそびえ立つ「海神廟(ハイシェンミャオ)」と「文晶閣(ウェンシングー)」のうち、「文晶閣」の2階には試験の神様として有名な「魁星爺(クイシンイェ)」が鎮座しており、多くの受験生から信仰を集めています。

恐ろしい鬼のような形相をしている「魁星爺」は、右手に筆、左手には墨床を握り、右足では大亀の頭を踏みつけ、左足では星を蹴る姿をしており、これらのポーズは試験合格を意味するそうです。

その御利益をいただこうと多くの受験生が訪れるため、壁には試験合格を願う受験生たちのメッセージであふれています。台湾の歴史を学びつつ御利益もいただける「赤崁楼」は、受験生にとって一石二鳥の観光スポットかもしれません。

「台湾の京都」と呼ばれ、台湾の中でも特に長い歴史を持つ台南。

その台南の街中にたたずむ「赤崁楼(チーカンロウ)」は、台南観光でぜひともオススメしたい観光地の1つです。

オランダ統治時代の面影を残しつつ、幾重にも積み上げられた特異な歴史を持つ「赤崁楼(チーカンロウ)」。その独特な雰囲気を味わいに、一度台南を訪れてみてはいかがでしょうか。

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お店   赤崁楼(チーカンロウ)
住所   台南市民族路212号
営業時間 8:30~22:00
定休日  なし