【日本麺紀行】明治元年創業!松戸が誇る150年以上続く老舗蕎麦店で味わう絶品手打ちそばとは? / 千葉県松戸市本町の「そば処 関やど」

日本人のファストフードの1つとして昔から愛されてきたメニューの1つといえば、蕎麦。

かつては粒のまま蕎麦のおかゆにしたり、粉にしたものを練って団子状にしたり、蕎麦粉を水で溶いて焼いて食すなどしていたそうだが、安土桃山時代ごろにいまの蕎麦切りというスタイルの蕎麦の味わい方が生まれたのだという。

現在では日本全国で美味しい蕎麦を味わえる名店が存在しているが、今回はそんな名店の中から千葉県松戸市にある名店をご紹介したい。
お店の名前は「そば処 関やど(せきやど)」だ。

・明治元年から続く、松戸を代表する蕎麦の老舗
こちらの「関やど」のルーツを辿ると、明治元年頃まで遡る。当時、千葉県流山で蕎麦屋として営業していた「関宿屋」が松戸に移転し、松戸神社の辺りで開業したのが始まりだという。

その後、明治38年に現在の住所付近にて、そば・天丼店として新装開店。時代とともに寿司や日本料理も手がけるようになり、昭和41年には地区の区画整理を機に店舗を新装、昭和43年には昔の建物を移設して現在の「そば処 関やど」となったとのこと。

明治・大正・昭和・平成・令和と、5つの時代を駆け抜けてきた、まさに生きた歴史そのものとも言える存在。一杯の蕎麦の中に、150年以上にわたって受け継がれてきた職人たちの想いが息づいているのだ。

絶品のそば店のメニュー
メニューを見れば、蕎麦屋の王道メニューがたくさん並んでいる。

数あるメニューの中から今回オーダーしたのは、「大せいろう」と「天すい」。

冷たいせいろう蕎麦を、温かい天ぷら入りのつゆ「天すい」につけて頬張る。蕎麦と天ぷらと出汁、それぞれの旨味が一度に味わえる、知る人ぞ知る蕎麦通の楽しみ方だ。

まず登場したのは、目にも美しい「大せいろう」。

すっと一本一本が立ち上がるかのようにきれいに揃えられた蕎麦は、見ているだけで職人の確かな腕を感じさせる仕上がり。一口手繰り寄せて啜り上げれば、蕎麦の香りが鼻に抜け、しっかりとしたコシと滑らかな喉越しが口いっぱいに広がっていく。

これぞ関東の手打ち蕎麦、という上品で凛とした味わい。決して派手ではないが、一口、また一口と手繰るたびに、蕎麦そのものの奥深さに引き込まれていくような魅力がある。

続いて運ばれてきたのが「天すい」。

熱々の出汁の中に、揚げたてのエビのかき揚げ天ぷらがゆっくりと身を浸している。立ち上る湯気とともに、出汁の芳醇な香りと、天ぷらの香ばしい匂いが鼻腔をくすぐる。

天ぷらを一口頬張れば、サクッとした衣の食感と、染み込んだ出汁の旨味が一体となって口の中で弾ける。さらに、衣からじんわりと溶け出した油が出汁に深いコクを加え、もはや単なる「つゆ」を超えた、奥深い味わいの一杯へと昇華されている。

そして、ここからが「大せいろう」と「天すい」の真骨頂。冷たいせいろう蕎麦を、この旨味たっぷりの温かい天すいにくぐらせて頬張るのだ。
もはや言葉は必要ないだろう。

明治元年から脈々と受け継がれてきた、関やどの絶品手打ち蕎麦。松戸を訪れる予定がある方は、ぜひ一度足を運んでみてほしい。150年以上の時を超えて受け継がれてきた、本物の味がそこにあるに違いないのだ。

<店舗情報>
店名:そば処 関やど(せきやど)
住所:千葉県松戸市本町7-2
アクセス:JR松戸駅西口より徒歩約5分
営業時間:11:30〜20:00