台湾の「誠品書店」の新型店舗、「誠品生活」に行ってきた!
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台北のランドマーク、台北101のある信義区。ここには外資系企業をはじめ、ホテル・商業などの開発も現在進行しており、台北の中でも勢いのあるエリアです。ここに「誠品書店」の新型店舗、「誠品生活」はあります。
誠品書店と言えば、代官山蔦谷書店のモデルになったとも言われている書店で、書籍を中心に台湾のカルチャーが楽しめることで知られている書店です。台北に行ったら、絶対に訪れるべき本屋として、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
こちらの誠品生活には、ファッション、生活雑貨、書籍、音楽、お茶、飲食など様々な売り場があります。おまけに映画館、コンサートホール、そしてなんと今後はホテルまで併設されるそうです。
カーブがかったガラス張りの建築は、周辺の緑が映り込み、とてもバランスよく溶け込んでいます。実はこちら日本人建築家の伊東豊雄さんによる設計です。
1階のエントランスには、誠品書店が注目するアーティストの作品が並びます。有名無名に関わらず、季節ごとにキュレーションされています。
2階は「暮らし」にフォーカスした生活雑貨、DIY、文具、台湾食材などが並びます。おもしろいのは、これらが実際の作り手・制作体験と共に展示されていること。銀細工、ガラス細工、オルゴール制作など、ものづくりのスタジオを見ているだけでも楽しくなります。
3階は書籍とお茶、モノの融合フロア。台湾ならではのお茶の良さを見つめ直そうという試み。書籍スペースを囲むように、趣向の異なる喫茶エリアが展開されています。
地下には、台湾の商業施設に欠かせないフードコートがスタイリッシュに展開されています。行列の耐えない人気ベーカリー「呉寶春麥店」、台湾でデザイン・メニューともに勢いのあるVVGグループによるプロデュースの「VVG Action 好樣情事」「Pinknic 野餐吧」など、テナントの顔ぶれも非常に豪華です。
さらにこの店舗の大きな特徴として、映画館を併設しています。アート志向の高い作品を、新作・旧作併せて、毎回テーマに沿ってキュレーションしているようです。
実際、書籍販売は1989年から15年連続で赤字のようですが、台湾への文化貢献をしたい、という思いで続けているそう。本だけでなくライフスタイル関連の商品と結びつけて販売することで新しい発見を創り、手にしていただくきっかけになれば、というのが誠品書店の想いでもあるそうです。
2階の創作空間も、無料で体感できる要素が多く、経営が心配にもなりますが、市民貢献と他の不動産収入に寄るバランス維持、等で、更なる文化発信を続けている点は、今後の新しい書店の形としても注目大です。
誠品生活松菸店
住所:台北市信義區菸廠路88號
営業時間:
B2/1F/2F/3F:11:00~22:00
誠品電影院(映画館):11:00-22:00
誠品表演廳(劇場):11:00-22:00
年中無休