【地元民に愛される絶品グルメ】長野県上田市の「上田やきそば」
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日本各地にはそれぞれの街や地域の方々がこよなく愛し、磨き上げられてきた絶品グルメが必ず1つや2つ存在する。
しかしその絶品グルメは、ほとんどの場合地元の人にとっては「常識」や「当たり前」のため、その街や地域以外の人にはなかなか知られることがないのが、現状である。
今回ご紹介するのは、長野県上田市にある「上田やきそば」。
戦国時代に真田氏が築いた上田城を中心とする上田市は、長野県内では長野市、松本市に次ぐ規模の都市。戦国時代から長く歴史が受け継がれてきたこの街に、地元民が開店前から列をなして待つという「上田やきそば」の名店がある。
実は上田市では「上田やきそば」というメニューは存在しない。上田市の方々は「やきそば」と呼んでいるが、明らかにそれは地元の人以外が見ると、上田市でしか食べることのできない、絶品の「やきそば」なのである。ここでは区別のため「上田やきそば」とさせていただいた。
特徴的なのはその「麺」である。細いちぢれ麺が香ばしい香りをまとっている。そしてこのちぢれ麺に中華アンがしっかりとからんでくれる。そして中華アンが何とも言えない良い塩加減ととろみ具合になっており、このちぢれ麺にベストマッチなのだ。
上田の人はこちらのやきそばに、卓上の酢とからしを混ぜたものをかけて食べていた。少しビックリすることに大量の酢をかけている人もいた。実際に酢をプラスしてみたところ、中華アンが酢を優しく包み込み、やきそばの持つウマミが強烈に引き出される状態になる。
そしてやきそばとあわせて、忘れてならないのがこちらのワンタンだ。切れ味のあるサッパリ醤油スープに、たっぷりの具が詰まった熱々のワンタン。
熱々のワンタンを頬張ると豚肉の肉汁とウマミが溢れてくる。そして濃厚な肉汁のウマミを切れ味のあるサッパリ醤油スープが軽やかに心地よく喉を通り過ぎていく。
そして極上のやきそばとさっぱりしたワンタンとを交互に食べれば、上田市の人達がこよなく愛している至福の時間を感じることができる。もし上田市を訪れることがあったなら、このやきそばとワンタンは必ず食べておきたいグルメだと言えるだろう。
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▼一見すると喫茶店のような店構え。
▼お店が開店すると同時に、お店の中は戦場のようになる。真ん中の列はお持ち帰りをオーダーするお客さん。
▼お店の前の張り紙。夜の営業はたったの1時間半しかない!
▼持ち帰り用のやきそばが、山のように並ぶ。
お店 日昌亭
住所 長野県上田市中央3-8-26
営業時間 12:00~14:30 17:30~19:00
定休日 水曜日
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