イビサ島・世界遺産の街で中世に思いを馳せる


歴史や観光というより、パーティーアイランドとして知られるイビサ島。

地理的な条件から、歴史的にも重要な拠点であったイビサは、遺跡や中世から残る美しい街並があり、その美しい自然と合わせて、複合遺産(自然遺産と文化遺産の共存)として、実は島ごと世界遺産に登録されています。

そんなイビサ島の南岸にある街・エイビッサは、その名もカタルーニャ語でイビサという意味のまさに島の中心となる都市です。

有名なクラブなどナイトスポットもこのエイビッサの近くに多く、イビサ島でも最もにぎやかなエリアですが、その一画にはダルト・ヴィラと呼ばれる旧市街地が残っています。

かつて、戦略的に重要だったエイビッサには、当時のアラゴン王国(現スペイン)の王によって、オスマン帝国などの脅威から街を守るため、厳重な要塞が築かれました。それがダルト・ヴィラです。

ダルト・ヴィラが一番美しく輝くのは、日が暮れてライトアップされる時です。高くそびえ立つ城壁を通って、ダルト・ヴィラ地区入って行くと、そこはまるで中世にタイムスリップしたよう。

石造りの要塞の中に張り巡らされた迷路のような小道には、現在ではレストランやバーなどが並び、多くの人でにぎわいます。

ダルト・ヴィラの頂上には、14世紀に建てられたというゴシック様式のエイビッサ聖堂がひときわ華やかにライトアップされて存在感を放ちます。

ダルト・ヴィラの中には少ないですがホテルのほかゲストルームなどもいくつかあるので、旧市街地に泊まってイビサの歴史に思いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。

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