あのビートルズがインドで修行した跡地を訪ねて


世界的に有名なアーティストで、世界でもっとも成功したグループアーティストとしてギネスに認定されているグループ、といえば、ビートルズ。

そんなビートルズがどっぷりハマっていたものの一つにインド文化があります。

かつてビートルズのメンバーが修行したアシュラム(修行場)が、ガンジス河が流れるヨーガの聖地、インドのリシケーシュという場所に、実は今もまだ残っています。

その場所の名前はマハリシ・マヘーシュ・ヨギ・アシュラム。

なんともややこしくて長い名前ですが、当時ビートルズの4人やその取り巻きの女性たちが師として慕っていたのがアシュラム名にもなっているマハリシ・マヘーシュ・ヨギ氏という人物。

実際は同行の女性に手を出したりと聖人らしからぬ行為をはたらいていたため、がっかりしたジョン・レノンが後に「セクシー・セディー」という楽曲を作ったという逸話もあります。(セディーはヒンドゥー教の出家者サドゥーのことと思われる)

現在のマハリシ・マヘーシュ・ヨギ・アシュラムは廃墟と化し閉ざされているのですが、ビートルズの人気にあやかってなのか、現在は管理人が勝手に入場料を取って訪問者を中に入れています。

入場料は現在は200Rs(約380円)。3年前に訪れた時は50Rs(約95円)でした。ほぼ手入れも何もされていない廃墟にも関わらずこの値段はボッタクリに近いと思うのですが……

中に入ると、とんがり屋根の小さな建物がいくつも並んでいます。

実はこれが当時使われていた瞑想の部屋だそうです。なんだか森の中にある小人たちの家のような風景で、おとぎ話の世界に迷い込んだかのよう。

ジョン・レノンは自身のラッキー・ナンバーである9番の番号の部屋を好んで使用していたのだとか。

ファンの人々が勝手に描いたのかもしれませんが、建物の壁にはビートルズやジョン・レノンをモチーフにしたペインティングがたくさん 存在します。

ビートルズの肖像と向かい合うようにマハリシ・マヘーシュ・ヨギの肖像もありました。

建物や土地の権利がどこにあるのかは分かりませんが、今の状態では今後このアシュラムの跡地がどうなるかは分かりません。

きちんと整備して正規の博物館になればさらに良くなると思いますが、そこはインド。将来的にどうなるのかは分かりません。

行き方はリシケーシュの河沿いにかかるラム・ジュラという橋を渡り、パルマト・ニケタンという時計台のある大きなアシュラムの前を通り過ぎ河沿いの道をまっすぐ進んでいくと突き当たりにあります。

ビートルズの熱狂的なファン、という方は、1度訪れてみてもいいかもしれません。

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