世界七不思議の「ロドスの巨像」があったギリシャ・ロドス島を歩こう

世界遺産に登録されている旧市街「ロドスの中世都市」が有名なギリシャのロドス島。

でも、ロドス島の魅力は城壁に囲まれた旧市街だけじゃありません。

城壁の外のロドス・シティーの魅力をお伝えしましょう。


世界遺産の城塞都市から一歩外に出ると、そこは碧く輝くエーゲ海!

船が停泊する港にもかかわらず、この青さと透明感には感動してしまいます。

歴史を感じさせる重厚感ある城壁と、明るく開放感あふれる海とのコントラストが絶妙です。

海辺には風車が立ち並び、明るくのんびりとした雰囲気が漂っています。

まさに「ギリシャに来た!」と実感させてくれる風景ですね。

中世の時代には現在残っているよりも多くの風車が並び、穀物や火薬を挽くためのものと、水をくみ上げるためのものに役割が分かれていました。

このあたりにはかわいい猫がたくさん。港街には猫がよく似合います。

海沿いってどうしてこんなに気持ちがいいんでしょう。

ロドス島の青い海と空のもと、燦燦と降り注ぐ太陽の日差しを受けて歩くだけで気分は爽快です。

旧市街から出て海沿いを北に進むと見えてくるのが、エヴァンゲリスモス教会。


外観は質素ですが、海沿いに立つ教会なんて、なんだかロマンチックですね。

教会内部は3廊式バシリカの平面で、壁面にはびっしりと壁画が施されています。


こじんまりとした空間ではありますが、その凛とした神聖さは息を呑むほど。

東ローマ帝国、聖ヨハネ騎士団(ロドス騎士団)、オスマン帝国と、歴史上たびたび支配者が入れ替わってきたロドス島。

日本人がよくイメージするフランスやドイツといった西ヨーロッパの教会とはずいぶん異なる印象で、この島が歩んできた独自の歴史を感じさせます。

エヴァンゲリスモス教会が面しているマンドラキ港のシンボルとなっているのが一対の鹿の像。


ここは世界七不思議のひとつ、「ロドスの巨像」があったとされる場所なのです。

「ロドスの巨像」は、島の持ち主である太陽神ヘリオスをかたどったもので、紀元前292年に着工、前280年に完成したといわれています。

高さ36メートルほどの像は古代ロドスの港をまたいでそびえ立っていたのだとか。

ロドスの巨像は残念ながら地震で倒壊してしまいましたが、「今はなき伝説の巨像」というのもなんだか歴史ロマンをくすぐられますね。

巨像があったころのロドス島の風景はどんなものだったのでしょうか。そんなことを想像してしまいます。

そのまま海沿いを歩くとビーチが見えてきて、「歴史の島」というよりはリゾートの雰囲気が色濃くなってきます。


ロドス島といえば旧市街の観光のイメージが強いですが、美しいエーゲ海のビーチでゆったりと過ごすのも素敵ですね。

海沿いにはオシャレなカフェもあります。


海を眺めながら時間を忘れてゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ロドス島の見どころは世界遺産の「ロドスの中世都市」だけではなく、城壁の外も魅力にあふれています。

歴史都市であり、エーゲ海のリゾートでもありながら、素朴なあたたかさを残すロドス島。

きっとあなたもこの居心地の良さに魅了されてしまうはずです。

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