世界最北!?ノルウェー/トロムセーで約130年愛され続ける、マイクロブリュワリー「マックビール醸造所」
|クラフトビールやマイクロブリュワリーという言葉を、最近よく耳にするようになりました。
作り手の個性が出やすい、小規模で醸造されるビールをクラフトビールと呼びます。東京にも公認のビアバーを構える長野県のヤッホーブルーイングのよなよなエールや秋葉原などでも自分でビールを造る事が出来る木内酒造の常陸野ネストなどは特に人気があります。
そんなクラフトビールは大手企業のビールよりも値段は高めになりますが、独特の味わいが人気に火をつけています。
クラフトビール好きならば、旅に行く先々でオリジナルのビールを味わってみたいもの。
今回は日本を飛び出して約7000km。ノルウェー北極圏の街、トロムセーにあるマックビールをご紹介します。
トロムセーは白夜にオーロラ、トナカイが見れることで観光客も多く訪れる街です。
創業1877年から2011年、醸造所を街の郊外に移すまで、世界最北の醸造所として知られていました。
※*世界最北は2015年よりスヴァールバル・ブリューワリーとなりました。
そんな醸造所がもつ約130年の歴史には、日本の私たちが想像もしないような面白いエピソードが散りばめられています。
もちろん、世界最北の座を譲ってからも、変わらずトロムセーのビールとしてマックビールは愛されています。
街のメインストリートには、醸造所専用のビアホールがあり、地元民も観光客も美味しいビールを求めて訪れます。
ビアホールのお隣にはお土産ショップがあり、様々な種類のボトルビールが並んでいます。
ブリュワリーツアーもお土産ショップで1日1回企画されていますが、生産工場はトロムセー郊外にある為、ビデオ鑑賞とテイスティングがメインになります。
じっくりとクラフトビールを味わいたいならば、ビアホールがオススメです。
店内には60〜70種類ものクラフトビールが用意されています。
グラスのサイズは0.17/ 0.30/ 0.50リットルの3種類。
値段は0.17リットルで約500円〜。
日本やEU諸国と比べると、値段に愕然としてしまいますが、色んな種類が試しやすいサイズなのは良いことです。
メニューは英語版がありますが、すべて読むのは一苦労。
とりあえずバーテンおすすめのビールや人気のビールを飲みながら、2杯目はじっくりメニューから選ぶのが良いかもしれません。
・ おすすめのビール3選
Mac Pilsner : 0.17/ 36kr, 0.30/ 64kr, 0.50/ 85kr
1888年の発売以来、マックビール社の中で特に飲まれているのが、このピルスナー。定番という理由もありますが、モルトの味際立つ、独特の苦味が人気の理由。通常のピルスナーよりも苦味があります。
Mac Nordlys : 0.17/ 41kr, 0.30/ 68kr, 0.50/ 91kr
バーテンの一押し、少しダークなピルスナービール。数種類のアロマホップを使っている為、Mac Pilsnerよりもフルーティーです。
Mac IPA : 0.17/45kr , 0.30/ 75kr, 0.50/ 100kr
ホップを通常よりも多く使うIPAタイプ。柑橘系の香り高く,ビターテイストと程良くマッチした深い味わい。マックビール自信の1杯。筆者の一押しでもあります。
単位: kr=ノルウェー・クローネ
・ ビールのお供には
マックビールは日本の居酒屋とは違い、純粋にビールを楽しむ場所と言えます。
開店から閉店まで、特に調理されたものは提供していません。さらにビールも高価なので、ご飯を食べてビアホールに向かう人が多いのがノルウェー流。
とはいっても、スナック程度なら注文可能です。
メニューの下から2番目にあるトナカイジャーキーは北欧ならでは。ビーフジャーキーよりも強めの味わいが濃厚なビールとよく合います。
真ん中のDried codは乾燥させた鱈。塩気が全くないので、お酒のお供には向かないかもしれません。
食べ応えがあり、間違いないのはメニューの一番下にあるナチョ&サルサディップで、2,3人でも十分味わえる大きさです。
ノルウェーのトロムセーを訪れたのであれば、長い間ノルウェーの人々に愛されてきたマックビールを味わってみてはいかがでしょうか?
お店 アルハレン (ØLHALLEN) *ビアホールという意味
住所 Storgata 4, 9008 Tromsø, Norway
営業時間 月〜水 10:00-19:30 / 10:30-00:30
ブリューワリーツアー:
月〜金 15:30マックショップにてスタート
170クローネ、約1時間ブリューワリーについての映像と、テイスティングがメイン。
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