あのブリジット・バルドーが名付け親!サン・トロペ名物「タルト・トロペジェンヌ」

セレブやお金持ちが集まる高級リゾートとして世界に名を馳せる南仏の港町、サン・トロペ。

もともとは名もない小さな漁村にすぎませんでしたが、1950年代ごろからセレブたちがここでバカンスを過ごすようになり、1960年代の銀幕の女王、ブリジット・バルドーが一躍サン・トロペの名を世界に知らしめました。

今も世界中の人々を魅了して止まないサン・トロペには、ブリジット・バルドーゆかりの名物スイーツがあります。それが、ブリオッシュにクリームを挟んだケーキ「タルト・トロペジェンヌ」。日本人の私たちが見てもどこか昔なつかしい気分になる素朴なケーキです。

サン・トロペの街にはトロペジェンヌを売る店がいくつもありますが、せっかくなら2016年で誕生60周年を迎える元祖トロペジェンヌを味わってみたいもの。

最初にトロペジェンヌを生んだお店が、その名も「ラ・タルト・トロペジェンヌ(La Tarte Tropézienne)」。

1950年頃、ポーランド出身のパン職人、アレクサンドル・ミカ氏がサン・トロペでパン屋を開業しました。小さい頃に母親が作ってくれたポーランド菓子のレシピをもとにしたケーキを作り、看板メニューとして売り出していたそうです。

差し入れとして出されたそのケーキを、1955年にサン・トロペで撮影された映画「素直な悪女」に主演していた当時無名のブリジット・バルドーが食べ、たいそう気に入ったのだとか。彼女が「このケーキに名前を付けたら?タルト・トロペジェンヌなんてどうかしら」と提案し、ミカ氏が考案したケーキは「タルト・トロペジェンヌ」と呼ばれるようになりました。

ブリジット・バルドーが無名の女優からスターへの仲間入りを果たすのと歩調を合わせるようにして、タルト・トロペジェンヌもサン・トロペ名物として広く知られるようになっていったのです。

サン・トロペには「ラ・タルト・トロペジェンヌ」の店舗が全部で5つあり、テイクアウト専門の店舗と、ティーサロン併設の店舗があります。こちらはティーサロン併設のゆったりとした店舗。

元祖トロペジェンヌと、苺が入ったもの、ミニサイズなどさまざまな種類があります。

元祖トロペジェンヌのホールはとても大きいですが、一切れから購入できるのでご安心を。

ざらめ糖がトッピングされたぽってりとしたケーキは、親しみのわく可愛らしさ。

中には生地からはみ出んばかりのたっぷりのクリームが。

見た目はとっても重そうなケーキですが、生地は柔らかいパンのような軽い食感。口当たりの良いクリームは、甘さ控えめで意外にあっさりと食べられます。

フランス菓子といえば、繊細で華やかなお菓子を思い浮かべがちですが、タルト・トロペジェンヌはあえて飾らない昔ながらの姿を貫いているかのよう。

こんなケーキが高級リゾート地サン・トロペの名物だなんて、とても意外性があります。しかし、サン・トロペが洗練されたリゾート地としての顔だけでなく、素朴な漁村の顔も残していることを考えれば、実はこれ以上ないほどサン・トロペにぴったりのスイーツなのかもしれません。

ブリジット・バルドーにも愛された「タルト・トロペジェンヌ」。サン・トロペやその周辺を訪れるなら、ぜひその素朴な味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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名前 ラ・タルト・トロペジェンヌ(La Tarte Tropézienne)
   LA TABLE TROPÉZIENNE(レストラン・ティーサロン併設店舗)※ほかサン・トロペ市内に4店舗あり
住所 Restaurant & Salon de thé Places des lices 83990 Saint-Tropez
電話 04 94 97 94 26
営業時間 7:00~19:00(レストランは12:00~15:00)
公式サイト https://www.latartetropezienne.fr