【台湾グルメ】どんどんハマるうまさ!台南のエビ飯といえば、「矮仔成蝦仁飯(アイズチョンシアレンファン)」
|その名の通り、台湾南部の都市・台南。1624年から220年にわたって首都であったため、歴史的建造物が多く、しばしば、「台湾の京都」と呼ばれます。
古い街並みのほかに、台南が誇る名物の1つが美食。
台南は台湾のなかでも美味しいものが多いグルメタウンとして、その名をとどろかせているのです。
例えば、ミシュランも認めた「上海華都」の「松針小籠包(ソンチェンシャオロンバオ)」や、大人気の朝食「牛肉湯」に、120年の歴史を持つ擔仔麵(タンツーメン)の元祖「度小月(ドゥシャオユエ)」本店、1日に1万個も売れる絶品の「ちまき」の名店「再發號肉粽(ザイファーハオロウツォン)」、現地で話題となっていて、あの一青窈(ひととよう)さんのお姉さん、一青妙(ひととたえ)さんもオススメしている「棺桶パン」や台南が誇る魚介サバヒーを美味しく食べさせてくれる「阿憨鹹粥(アーハンシェンジョウ)」、朝7時には売り切れてしまうという幻のミルクティー「寿スイート」のミルクティーなど、数え上げればきりがないほど。
そんな数多ある台湾グルメの中から、台南に行ったら必ず食べておきたい!という美味しいグルメのひとつが、今回ご紹介するエビ飯「蝦仁飯(シアレンファン)」。
そして台南で人気の蝦仁飯の名店といえば、「矮仔成蝦仁飯(アイズチョンシアレンファン)」です。
台湾が日本の統治下にあった当時、日本料理の学校「明月樓」に学んだ一代目の主人が屋台から始めた蝦仁飯専門店。今も1922年の創業当時から変わらぬ味を守り、台南の庶民に愛され続けています。
台南よりさらに南に位置する港町、高雄の魚市場から仕入れた新鮮なエビを、ネギと醤油、砂糖と一緒に炒め、旨みを閉じ込めます。
鰹のだしで炊いたご飯に、炒めたエビとネギをのせれば、台南名物・蝦仁飯の出来上がり!この味を求めて、お店は地元の人や観光客でいっぱい。
オーダーシートに記入し、カウンターで注文・お会計をすれば、注文した料理が席に運ばれてきます。
これが噂の蝦仁飯。
お椀にご飯がしっかり詰まっているので、見た目よりはボリュームがありますが、お茶碗サイズなので男性には物足りないかもしれません。蝦仁飯を2杯食べるもよし、お店をハシゴして別の台湾名物にトライするのもいいでしょう。なんたって、ここは美食の街なのですから。
この蝦仁飯、実は主張の強くない優しい味なので、口に入れた瞬間、「驚くほど美味しい!」というわけではありません。でも、一口、もう一口と味わっていくうちにダシの旨みが広がり、「うん、これは確かに美味しいぞ!」とどんどんハマっていくのです。
優しいけれど奥深い味わいは、一代目の主人が日本料理の学校で学んだことと関係があるのでしょう。噛めば噛むほど味が出る蝦仁飯は、日本人の口に合うどこかほっとする味わいです。
蝦仁飯と一緒にいただきたいのが、鴨の卵スープ。
蝦仁飯を調理する際に余ったエビの殻は養鴨場に運ばれ、栄養たっぷりの鴨の飼料になります。エビの殻を食べて育った鴨の卵がスープで味わえるのです。このスープも、蝦仁飯と同様、優しいのに奥深い旨みが広がる逸品。
「矮仔成蝦仁飯(アイズチョンシアレンファン)」の蝦仁飯と卵スープは、シンプルであるがゆえにごまかしがききません。旨みにとことんこだわっているからこそ、長年にわたって味にうるさい台南っ子に支持されているのですね。
食べ終わってお店を後にするころには、「またここの蝦仁飯が食べたい」と、すっかりこの味にハマっている自分に気づくことでしょう。
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お店 矮仔成蝦仁飯(アイズチョンシアレンファン)
住所 台南市海安路一段66號
営業時間 7:00~19:30
公式サイト http://shrimprice.com.tw