とろける白いダイヤモンド・吉野本葛の魅力に開眼!奈良県にある名店「天極堂」
|「奈良名物の食べ物」と聞いて、何を思い浮かべますか?京都から日帰りで奈良を訪れる人が多いこともあって、奈良の名物が思い浮かばないという人も少なくないようです。
奈良の名物のひとつが、「葛(くず)」。なかでも、冬の地下水で葛を精製する「吉野晒し(よしのざらし)」と呼ばれる製法で作られた葛は「吉野本葛」と呼ばれ、良質な葛の代名詞。その希少性から「白いダイヤモンド」とも呼ばれているのだとか。
吉野に行かなければ吉野本葛は味わえないかというと、そんなことはありません。奈良市内でも、おいしい吉野本葛が味わえる場所があります。
それが、奈良の玄関口・JR奈良駅併設の駅ビル「ビエラ奈良」にある「天極堂 JR奈良駅店」。1870年創業の葛の老舗、奈良県御所市旧葛村で吉野本葛を作りつづける井上天極堂の直営店です。
ここなら、奈良に着いてすぐに、あるいは奈良を去る前に気軽に吉野本葛を楽しむことができます。甘味はもちろんのこと、葛を使った食事メニューも充実しており、いままでになかった葛料理との出会いが待っていますよ。
今回注文したのは「葛とじごはん」と「葛もち」。
まずはトロトロの葛あんがかかった葛とじご飯。卵、にんじん、鶏肉、タマネギなどが入っていて、親子丼に近いイメージです。(葛きりスープと奈良漬付き)
ふわとろ卵とトロトロの葛とのコラボレーションが最高。心の中で「おいしい!」と叫んでしまいました。あっさりとした優しいダシの味に、心がほっと和みます。
吉野地方では、古くから「ご飯に葛あんをかけて食べると体にいい」とされているそう。食べているうちに体がぽかぽか温まってくるのがわかります。
食後には天極堂の看板メニューである葛もちを。
見た目はわらび餅に似ている葛もち。食べてみると、温かいことに驚きました。
箸でつかもうとすると崩れてしまうほど、とろけるような柔らかさの葛もちはまさに絶品。口のなかでふわっと溶けていくような食感が病みつきになります。香ばしいきな粉と、さらりとした黒蜜との相性も抜群。
「過去にお土産で食べた葛餅は何だったんだろう」と思うほど、出来立ての吉野本葛は、日持ちする葛餅とはまったくの別物です。
以前は「葛餅よりもわらび餅のほうが断然おいしい」と思っていた筆者でしたが、天極堂の吉野本葛と出会って、葛餅の魅力に開眼。今では、葛餅もわらび餅も同じくらい大好きです。
いままでおいしい葛餅を食べたことがないという人にこそ、ぜひ味わってほしい天極堂の吉野本葛。奈良市内観光の合間に立ち寄るなら、東大寺に近い奈良本店の利用もおすすめです。
あなたも、奈良でしか味わえない、本物の葛のおいしさを体験してみてください。
Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
お店 天極堂 JR奈良駅店
住所 奈良市三条本町1-1、JR奈良駅ビエラ奈良2階
営業時間 10:00~21:00(ラストオーダー19:30)
※ほか奈良県内に複数店舗あり
オフィシャルHP http://www.kudzu.co.jp/index.html