お隣は囚人!?スウェーデン・ストックホルムの小さな島にある監獄ホテル「ロングホルメンホテル」

日本でも北欧といえば、スタイリッシュで洗練されたデザインが有名ですが、そんな北欧のデザイン大国の1つと言えばスウェーデン。

例えば首都ストックホルムには、「魔女の宅急便」の舞台となったガムラ・スタン(Gamla stan)世界一長いと言われている地下鉄のプラットフォームを活用したアートギャラリーなど、デザイン感覚を刺激してくれる場所がいくつもあります。

そんなスウェーデンには、個性的なホテルがたくさんあることでも知られています。

たとえば、お部屋からベッドまで氷で作られた「Icehotel」、木の上に作られた部屋に宿泊できる「Treehotel」などが有名です。

今回は知る人ぞ知る穴場スポット、ストックホルムの小さな島にある元監獄のホテル「ロングホルメンホテル」をご紹介します。

北欧のベニスとも称されるストックホルムは、14の島からなる水の都です。

ストックホルム中心地から徒歩圏内のロングホルメン島には、かつて刑務所だった建物をリノベーションしたホテルがあります。

当時は枯れた土地であったロングホルメン島は、囚人たちによって開拓され、現在は自然が溢れています。湖に囲まれたこの地は、島全体が刑務所の役割を果たしていました。

ストックホルムのオシャレなSohoエリアのセーデルマルム地区から歩いて島へ向かうと、途中でガラリと雰囲気が変わります。

1975年に閉鎖されるまで約250年間に渡り刑務所としての役目を果たしました。一見は刑務所に見えない外観ですが、敷地内にある大きな塀や見張りの塔、格子が嵌められた小さな窓などが当時の面影を留めています。

ホテルに足を踏み入れた瞬間から、独特の世界感が広がっています。レセプションも監獄をモチーフにしたデザイン。

ここで販売されているお土産に注目です!
囚人服を連想させるボーダーのTシャツをパジャマ代わりにいかがでしょうか?

ホテルは三階建ての建物で、古い映画のワンシーンに登場しそうな吹き抜けの廊下が印象的。
当時、独房だった部屋を客室として利用しています。
すっかり北欧モダンなホテルに生まれ変わりましたが、改装前の写真と見比べるとその差が一目瞭然ですね!

ロングホルメンホテルは、シングルルームから家族部屋まで幅広く用意された「ホテル棟」と、共用バスルームやドミトリー部屋に宿泊できる「ホステル棟」が用意されています。ドミトリールームのお部屋はコンパクトですが、清潔に保たれています。ストックホルムの人気スポット「セーデルマルムエリア」から徒歩圏内なので、物価の高い北欧でお手頃に宿泊できるホテルとして人気です。
照明や椅子などのインテリアも、独特の世界感を演出しています。ホテル内を見学した後には、ぜひ刑務所博物館を見学しましょう!ホテルの宿泊者以外は、25クローネの入場料をレセプションで支払うことが必要です。
博物館と言っても無人で、レセプション教えて貰ったPINコードを入力し入室。本物のようにリアルな看守が出迎えてくれます。刑務所博物館内には、リノベーション前の建物の写真、囚人の服、実際に使われていたカギや食器などが幅広く展示されています。

実は博物館の展示スペースの両サイドは、ホステルのお部屋とバスルームになっているので、元監獄の部屋に宿泊しながら当時の物に囲まれて過ごします。

1階の部屋に宿泊した場合は、お隣さんが囚人人形なんて刺激的な体験ができるかもしれません。ロングホルメンホテルはレストランも併設されており、北欧料理を堪能する事ができます。
他にも刑務所にちなんだ、個性的なイベントやパーティーも開催されているので、公式ホームページをチェックしてみて下さい。

ストックホルムを訪れた際には、監獄ホテルに宿泊してみませんか?

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名前 ロングホルメンホテル 刑務所博物館(Långholmen Hotell)
住所 Långholmsmuren 20, 117 33 Stockholm
アクセス 地下鉄T13,T14 Hornstull駅下車徒歩15分
営業時間 11~16時
公式サイト http://langholmen.com/en/
入場料 25クローネ