【世界の街角】レトロな北欧の街並みが残るスウェーテン・ガムラリンショーピン(Gamra Linköping)を歩く
|スウェーデンの首都ストックホルムから鉄道で約2時間ほどの場所にある都市リンショーピン。
この街は、かつてスウェーデンの宗教的中心地として栄えた地方都市です。
人口10万人ほどのこの街では、現在も北欧らしいのどかな空気感が流れ、かつての古き良き時代の街並みが残されています。
それでは、北欧のレトロな景観が残るガムラリンショーピンを訪ねてみましょう。
ストックホルムからの玄関口リンショーピン中央駅(Linköpings centralstation)に到着すると、1872年に建てられたレトロな赤レンガの駅舎が迎えてくれます。
ガムラリンショーピン(Friluftsmuseet Gamla Linköping)は、市内からバスで10分ほどの距離。歴史的な家屋や建物が保存されている野外博物館です。
「ガムラ(Gamla)」という言葉はスウェーデン語で、「古い」という意味になります。
つまり「古いリンショーピンの街」ということ。
魔女の宅急便のモデルになったストックホルムの「ガムラ・スタン(Gamla stan)」は、「古い街(旧市街)」という意味で、中世の街並みが残る美しい場所です。
1940年代に、リンショーピンは経済的に急成長し都市開発が始まりました。
それまでの歴史的な建物を守るために、ストックホルムのスカンセン野外民族資料館をモデルにして、1950年代に市内の建物を移築しました。
ここには実際に使われていた建物が集められ、古いスウェーデンの街並みが再現されています。
ガムラリンショーピンの入り口にある古い公衆電話は素敵な雰囲気。スウェーデンでは古い公衆電話が撤去されても外観だけが残されているのをよく見かけます。
ガムラリンショーピンの敷地内には、当時の学校や日用品店、雑貨店、本屋、カフェ、写真店など様々な古い施設が移築されており、まるで小さな集落にタイムスリップしたような景観が広がっています。
博物館では、1800年代から1900年代の古いコレクションを見学する事ができます。
伝統的な北欧の建築と言えば、木造の三角屋根の赤い家が思い浮かびますが、赤以外にも、白、緑、黄色、ピンクなどのカラフルな建物があり、どこを切り取っても絵になる美しい街並みです。
ガムラリンショーピンでは、古い建物を利用して博物館や様々な店舗が営業しています。
無料で入場する事ができる地元の人たちの憩いの場。
細かい世界感までこだわり抜かれた空間で、見応えがあります。
近くには白樺の生える森があり、時が止まったかのような静かさです。
自然と共存して暮らしている北欧の人たちの生活を体感することが出来ます。
ガムラリンショーピンを見学した後には、リンショーピン中心地を見学するのがオススメ。
街のどこからでも見える緑の尖塔がトレードマークのリンショーピン大聖堂(Linköpings domkyrka)は、スウェーデンで二番目の規模の大聖堂です。
800年以上の歴史を持つリンシェーピン大聖堂は、かつてスウェーデンの宗教的中心地であっただけあり、現在の街の規模と比べてかなり立派な印象。
大聖堂で注目したいところは、教会の正面と後ろ姿が随分と印象が異なる点です。
大聖堂は何度も改築されており初期はロマネスク様式でしたが、ゴシック様式に改築されました。大聖堂内部の壮麗な祭壇やステンドガラスに注目です。
現在のリンショーピンは学生の街として有名で、小さな街ですが活気が溢れておりレストランやナイトスポットも多くあります。
もしスウェーデンを旅行するのなら、都会から離れて地方都市リンショーピンで、のどかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
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名前 ガムラ・リンショーピン(Friluftsmuseet Gamla Linköping)
住所 Tunnbindaregatan 1, 582 46 Linköping
アクセス 3番バスLinköping Centralstation下車徒歩すぐ
営業時間 平日10時~17時、土日11時~16時
定休日 無休
料金 無料
公式サイト http://www.gamlalinkoping.info/