【世界の絶景】まるで空中散歩、世界遺産の街とアドリア海を見渡すドゥブロヴニク城壁ウォーク
|「アドリア海の真珠」と称えられる、クロアチアのドゥブロヴニク。城壁に囲まれた旧市街は、まるごと世界遺産に登録されています。
「一生に一度は訪れたい街」として、世界中から旅行者が集まるドゥブロヴニクでのメインイベントのひとつが城壁ウォーク。
単に城壁の上を歩くだけ、と侮るなかれ。全長1940メートルの城壁ウォークは、空中散歩さながら。すでに見たドゥブロヴニクの風景が、まったく違うものに見えてくるのです。
城壁の上からは、旧市街のメインストリート、プラツァ通りを行きかう人々もこんなに小さく。
鳥のような視点から、旧市街とその周辺を見渡しながらの城壁ウォークは最高に気持ちがいいですよ。
ドゥブロヴニクの旧市街を囲む城壁が築かれたのは、街の誕生から間もない8世紀のこと。その後、15~16世紀の改修で要塞や見張り塔などが整備され、現在のような姿になりました。
城壁の遊歩道への入口は全部で3ヵ所。入場料は150クーナと高額なので、城壁ウォークを楽しむ日はドゥブロヴニク・カードを利用し、他の対象施設と併せて観光するのがおすすめです。
城壁の上は階段や坂が多いので、歩きやすい靴は必須。夏期には、水や帽子など熱中症対策をして出かけましょう。
最高で25メートルの高さを誇る城壁にのぼると、視界が一変。旧市街をさんざん歩き尽くしていたとしても、下道とは見える風景がまったく異なります。
オレンジの屋根が湖のように連なる旧市街の向こうには、碧きアドリア海。旧市街と海の色彩のコントラストが鮮やかです。
ドゥブロヴニクの旧市街が海に突き出ているのだということが実感できますね。
間近で見る城壁は迫力満点。かつては共和国として独立していたドゥブロヴニクが、いかに強固な城塞都市であったかがわかります。
この堅牢さを目の当たりにすれば、1667年にドゥブロヴニクを襲った大地震の際にも、城壁だけはほとんど被害を受けなかったのだというのもうなずけます。
北西にあるミンチェタ要塞は、城壁の最高地点。
その頂上からは、旧市街の全景とアドリア海に浮かぶロクルム島が一望できます。高いところから眺めるドゥブロヴニクの旧市街は、ため息が出るほどの美しさ。
城壁の東側からは、かつては世界各地との交易の拠点であった旧港が見渡せます。現在はおもに観光用のボートの発着場所となっている旧港ですが、港町としての活気は健在。
南側の城壁を歩けば、すぐそばにアドリア海が迫ってきます。荒々しい断崖の迫力と、アドリア海の透明度に感動。
城壁をぐるっと一周するのにかかる時間は、1~2時間程度。坂や階段が多く、暑い時期は特に体力を消耗しますが、場所によって見える風景ががらりと変わるので、途中で下りずにぜひ一周してください。
城壁を一周すると、アドリア海を臨む自然豊かなリゾート地としてのドゥブロヴニク、あるいは歴史都市、観光地、地元の人々の生活の場としてのドゥブロヴニクの顔が見えてきます。
ドゥブロヴニクがもつ多彩な表情と、旧市街と周囲の自然が織り成す絶景を、あなたもその目で見てみませんか。
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