ハートの窓や160枚の天井画がフォトジェニック!風鈴まつりも開催中の京都府綴喜郡宇治田原町「正寿院」

京都府南東部に位置する「宇治田原町」。鎌倉時代に茶の栽培がはじまり、江戸時代中頃、現代の緑茶製法の礎となる「青製煎茶製法」がこの地で生まれました。

まさに日本緑茶のふるさとといえるお茶の京都「宇治田原町」では、丘陵地を中心に美しい茶園が広がっており、近年では茶屋や洋菓子店、レストランなどでお茶グルメを堪能できるほか、茶摘みやヨガ、お寺参拝など自然遊びを満喫できるスポットが数多くあります。

その歴史ある町でオススメしたいのは、癒しのパワースポットでSNSでも話題のお寺「正寿院(しょうじゅいん)」。正寿院は、京都府綴喜郡宇治田原町にある高野山真言宗の仏教寺院です。創建年は800年ほど前。高野山真言宗に属し、慶長年間に祐胤(ゆういん)大徳が中興されたとされています。

・客殿(則天の間)の猪目窓

正寿院に行ったら絶対に見学していただきたい場所は、客殿の「猪目窓」。猪目(いのめ)とは、日本古来から使われているハートの形によく似ている図柄です。

ハートを逆さにすると「猪目」になり、その名の通り、猪(いのしし)の目に由来して、魔除けや福を招く護符の意味合いがあり、伝統的な日本建築には必ずと言っていいほど使われています。約1400年前からお寺や神社などの建築装飾としていたるところに使用されており、災いを除き、福を招く意が込められています。

参拝の休憩所となっている客殿は、緑茶発祥の地としてお茶のまちであることから、この客殿にてお茶会も催しております。

庭の風景を眺めながら、ゆっくりと休憩してみてはいかがでしょうか。

尚、猪目窓は、春にはサクラでピンクに、夏は葉で緑に、秋はドウダンツツジでほんのり赤に、冬は雪で白のように、いつ訪れても四季折々の表情を楽しむことができます。

・客殿の天井をうめつくす160枚の天井画

猪目窓の他に注目していただきたいのが、160枚の天井画。日本を代表する書家 祥洲・福田匠吾をはじめ、多くの日本画家や芸術大学協力のもと、花と日本の風景をテーマに描かれた160枚の画が客殿の天井をうめつくしています。

160枚の天井画の中に春夏秋冬それぞれの舞妓の絵が4枚隠れていますので、探してみてもいいでしょう。

・夏の風物詩「風鈴まつり」が開催中

正寿院境内にて、7月1日~9月18日まで「風鈴まつり」が開催中です。正寿院は、京都市内と比べて夏は5度ほど涼しい避暑地。風鈴の見た目や音など、人間の五感「眼耳鼻舌身」で涼を感じて頂きたい思いから、風鈴まつりは始まったのだそう。

今年の風鈴まつり見どころの一つでもある、花風鈴トンネルでは、蓮やヒマワリ、キキョウなど夏の花風鈴が彩ります。たくさんの風鈴が、茶畑と山と空を背景に鳴り響く景色は壮大です。

・本堂からも風鈴を眺めることができる

本堂の受付で拝観料を納めると、お茶菓子とお茶をいただくことができます。本堂で風鈴を眺めながら、お茶とお菓子でゆっくり休憩してみてはいかがでしょうか。

本堂内陣には、江戸時代に描かれた種字曼荼羅(マンダラ)天井画があります。客殿の華やかな天井画とはまた違った雰囲気を楽しんでみてください。

いかがでしたでしょうか。この夏京都に行ったら行ってみたい癒しスポットの一つ「正寿院」。春夏秋冬絵柄が違う猪目窓の御朱印も記念にいただいてみたいところ。少し足をのばしてみて「正寿院」で夏の思い出を作ってみませんか。

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施設名 高野山真言宗 正寿院
住所 京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
拝観料 大人300円 高校生以下 無料 
施設のHP http://shoujuin.boo.jp