世界一高い塔を持つ教会堂建築、ドイツのウルム大聖堂に登ってみよう!

ドイツ南部の町ウルム。この町の中心には、町のシンボル的存在でもあるウルム大聖堂が誇らしく立っています。

1377年に建設が開始されてから、完成したのはなんと1890年。実に500年もの物歳月をかけて建てられたというのだから驚きです。

堂々としたゴシック様式のウルム大聖堂は、実はある事でとても有名であり、連日多くの観光客が訪れます。

彼らの目的は161.53mという世界一の高さを誇る尖塔。ドイツ各地にもこのような大聖堂は数多くありますが、そのいずれも高さでいえばウルム大聖堂には及ばないのです。

尖塔は141mという、頂点まであと少しという所まで登ることができます。稀にエレベーターで塔の上までのぼる教会もありますが、ウルム大聖堂で上る手段は徒歩のみ!768段のらせん階段をひたすら上へ上へとのぼっていくのです。

さあ頂上を目指して出発しましょう!

はじめのうちは、外の景色が見えないやや薄暗い階段を上っていきます。今自分がどの辺りにいるのか分からない事が少しもどかしく感じるかもしれません。

しばらくすると所々に小さな窓が出てくるようになり、外の様子を確かめることができる様になります。

息も次第に上がってきますが、細いらせん階段は休憩する場所などありません。途中にある展望台まで一気に上りきるか、どうしても立ち止まりたい場合は端に寄って後ろから来る人が通れるように配慮します。

やがて視界がひらけ、1つ目の展望台に到着します。ここで休憩も兼ねて、しばしウルムの街並みを楽しみましょう。

地上からは見る事のできない細かな装飾なども、ここからなら間近で観察することができます。壁は動物をモチーフにした様々な彫刻で飾られています。

しばらく休憩したら更に上を目指します。これまでの階段は上りと下りが別のもので人とすれ違う事はありませんでしたが、これから上る階段はどちらも一緒。1人が通るのでやっとというほど狭い階段の中ではすれ違うのも一苦労です。

そしてやっと141m地点に到達しました!先ほどの場所よりもまた一段と目線が高くなります。家々もかなり小さく見え、まるでレゴで作られているみたいです。

大聖堂前の広場にいる人もこんなに小さい!しかし真下を見下ろすのは少し怖く、高い所がそこまで得意ではない筆者は足がすくんでしまいそうになりました。

これほどまでに高い尖塔を作り上げた当時の人々には頭が下がる思いです。

地上に戻ったら大聖堂内部の見学もお忘れなく。荘厳な雰囲気の漂う内部では、細部の芸術やステンドグラスなど見どころも多いです。

世界一の高さを誇る教会堂建築であるウルム大聖堂。足腰に自身のある方はぜひ上ってみてください。

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