石見銀山遺跡と一緒に訪れたい世界遺産の町!島根県大田市「大森の町並み」をぶらり歩く

神話・縁結び・世界遺産など、魅力的な観光地があふれる島根県。石見地方にある大田市の石見銀山(いわみぎんざん)では、約400年にわたり採掘された「石見銀山遺跡とその文化的景観」が2007年に世界遺産に登録されました。

そんな石見銀山がある地域には、間歩(まぶ)と呼ばれる坑道が点在する「銀山地区」と、鉱山に隣接して発展した陣屋町の「大森の町並み」地区があります。

今回ご紹介するのは、歴史と文化の香りが漂う人気エリア「大森の町並み」。

重要伝統的建造物群保存地区に選定された大森は、江戸時代に形づくられた陣屋町。鉱山に隣接して発展した幕府直轄地の中心となった町で、武家屋敷や商家が混在しているところが特徴です。

・石山銀山発のライフスタイルブランド「群言堂 石見銀山本店」

町並み地区入口付近にある「群言堂 石見銀山本店」は、復古創新をテーマに、衣食住にまつわるライフスタイルをデザインし石見銀山から全国に発信しているライフスタイルブランドのお店です。

暮らしに寄り添う生活雑貨の販売もしており、体にやさしいメニューを提供するカフェも併設されています。間歩(まぶ)に行った後などカフェでひと休みしてみてはいかがでしょうか。

・銀山名物の手作り菓子を販売する「有馬光栄堂」

「群言堂 石見銀山本店」から少し歩いた先にある「有馬光栄堂」。ザクっとした軽さの「げたのは」や、大豆の入った「銀山あめ」ともに200年以上続く老舗の手作り菓子を販売するお店です。

「げたのは」はかつて銀山の抗夫たちが食べたもので、今ではおおだブランド認証商品になっています。地元で製造される町ならではの手作り菓子をぜひ食べてみてください。

・ドイツパンとお菓子のお店「ベッカライ コンディトライ ヒダカ」

石見銀山のガイドさんもオススメのお店「ベッカライ コンディトライ ヒダカ」は、マイスターの夫婦が営むドイツパンとお菓子のお店。国産の小麦粉を使ったドイツパンはもちろん、季節ごとに地元の食材を取り入れたパンも注目です。

・町の景観を配慮した施設

大森の町並みでは、郵便局や銀行も町の景観を配慮して木造で造られています。

・大正末期の文化を残す「理容館アラタ」

大森の町を散策していると、ノスタルジックな雰囲気の理容店を見つけることができます。今は営業していない大正末期創業の理容館アラタは、平成24年に全国理容連合会から理容遺産第1号店に認定されたのだとか。当時のアールヌーボーのデザインを施した理容椅子などそのままになっていて、外から眺めることができます。

・大森最大規模の商家「重要文化財 熊谷家住宅」

銀山で栄えた商家、熊谷家は大森で最大規模の商家です。金融業、酒造業などを営みながら町役人や代官所の御用商人を務め、19世紀には有力な商家として栄えました。1801年に建設された熊谷家住宅では、季節ごとのしつらいのほか、毎月第2日曜に「かまどの日」を行うなど、ユニークな公開を行なっています。

・石見銀山大森の町並みを一望できる「観世音寺」

岩盤を刻んだ石段を登っていくと、大森代官所の祈願寺で真言宗の寺院「観世音寺」があります。江戸時代には大森代官所が銀山隆盛を祈願するための祈願寺でした。本堂のほか山門と鐘楼が残されています

そして石見銀山大森の町並みは、赤瓦の景観が特徴です。石州瓦が200年に渡って守り続けている大森の町並みを一望することができます。

・大森と銀山を守る「城上神社」

大森の町並み地区北の代官所跡そばには、城上神社があります。大森の氏神様を祀る神社で、祭神は大物主命(大国主命)です。永享6年(1434年)に大内氏によって仁摩町馬路の高山から大森町愛宕山に遷座され、天正5年(1577年)に毛利氏により現在の位置に遷座されました。

境内の裏には、縁結びの葉やハートマークの付いた祠もありますので探してみてはいかがでしょう。

歴史と文化の香りが漂う大森の町並み地区は、片道約20分で散策することができます。江戸時代にタイムスリップしたかのような情緒あふれる町並みは、幾度訪れても心が和む人気のエリアです。島根県に行ったらぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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大森の町並み
住所 島根県大田市大森町
参考HP https://www.kankou-shimane.com/pickup/3267.html