イタリアの世界遺産チンクエ・テッレ、丘の上からの眺めが美しいリオマッジョーレ

イタリアのリグリア海岸に並ぶ5つの村チンクエ・テッレ。その中でも一番南に位置するリオマッジョーレ(Riomaggiore)は、丘の上からの絶景が楽しめる町です。

チンクエ・テッレのなかで一番人口が多いと言われているリオマッジョーレですが、その人口も2,000に満たないほど。夏場は世界各地から観光客が押し寄せ、住民よりも観光客の方が多いのではとさえ感じます。しかしオフシーズンには観光客の姿もまばら。町も夏の時とは比べ物にならないほどに静かになり、同じ場所とは思えないほどです。

町に着いたら、まずメインストリートのコロンボ通りを散策してみましょう。通りの両側にはカラフルな建物が並び、緑の雨どいはイタリアそのもの。ベランダに洗濯物が干してあるなど、住民の生活感もにじみ出ています。

土産物屋やカフェなどもあり、お土産にピッタリな色付きパスタやオリーブオイル、町の名前が入ったグッズ等も売られています。ここでお土産を物色したい所ですが、その前に町を上から一望できるスポットへ向かいます。

坂になっているメインストリートを上っていくと現れるのが、サン・ジョヴァンニ教会。この教会前にある広場から町を見下ろせば、丘の斜面に家々が張り付いている様子がよく分かります。町の背後にはリグリア湾の青い海が。

教会前から続く細い更に上ってみましょう。

家々の間を通る細い路地を進んで行くと、やがて視界が開け、目の前には真っ青な海が広がります。木陰にはベンチもあるので、上り坂で疲れた体をしばし休ませることもできます。波の音さえ聞こえないものの、時折吹き付ける優しい風がとても心地よいです。

来た道とは別の道を町まで戻ると、途中にはまるでエイリアンの様な形をした植物があちこちにあります。

この町を去る前には、駅の端から伸びている海岸沿いの歩道も歩いてみてください。理科の授業にも出てきそうな、おもしろい形をした岩が海から突き出ている様子を見ることができます。

最後に「愛の小道」について。本来リオマッジョーレと隣にあるコルニリアは海岸遊歩道である愛の小道で結ばれています。しかし2012年に発生したがけ崩れの影響により、現在も依然として閉鎖中です。

愛の小道は通れないものの、丘の上から眼下に広がる美しい風景。それを見たあなたは、イタリアに来てよかったと心から思うはずです。

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