芸術作品のような美しい南ドイツのお城に行ってみよう / ドナウ川のほとりに立つ優美なジグマリンゲン城

南ドイツ、シュヴァーベン地方と呼ばれる地域に、まるで芸術作品かと思わせる様な優美な外観の城、ジグマリンゲン城があります。

この城の前身となった要塞が初めて記録に登場するのは1077年のこと。その後12世紀に城が建設され、現在の様なルネサンス様式の城として16世紀に再建されました。

城の名前からも推測できるように、この城を所有しているのは「ホーエンツォレルン・ジグマリンゲン家」という一族。

「ホーエンツォレルン」という名を聞いてピント来る方も多いかもしれません。そう、かの有名な美しい「ホーエンツォレルン城」を所有するホーエンツォレルン一家。そして「ホーエンツォレルン・ジグマリンゲン家」というのは、そんなホーエンツォレルン家の分家にあたる一族なのです。

一族出身のカール・アントンは後にプロイセン王国の宰相となったほか、彼の息子のうち1人はルーマニア公として選出され、のちのルーマニア国王ともなりました。本流であるジグマリンゲン家も、ルーマニア王家でも、その子孫はまだ健在という大変長い歴史を持つ一家なのです。

城内は一部が一般に公開されており、ガイドツアーで内部を見学する事ができます。

ガイドツアーが始まるのはこの中庭です。城の入り口に飾られているのは、ホーエンツォレルン家の紋章。一族の長い長い歴史を感じさせるものです。

ここから城の中へ入りますが、城内は残念ながら写真撮影が許可されていません。内部では応接に使用された部屋や食事の間、バスルームをはじめとする様々な部屋を見学し、王家が当時どのような暮らしをしていたのかを垣間見ることができます。

各部屋の装飾や飾られている絵画、調度品も素晴らしく、そこからは王家の優雅な暮らしぶりが容易に想像できます。それぞれの部屋の見どころもガイドの方が説明してくれるので、ここでの生活や城の歴史について知ることができるのです。

また城内のホールなどは今でも一家の祝賀パーティーといった特別な行事の際に実際に使用されるほか、一般の人でもこの城で正式な結婚式を挙げることが可能。こんな美しい城で結婚式を挙げられるなんて、城が多いドイツならではですね。

ドナウ川のほとりで優雅に佇むジグマリンゲン城。その美しく気品あふれた部屋の数々は、まさに一見の価値ありです。

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名前 ジグマリンゲン城
開城時間 9:00~17:00(3月~11月)、10:00~16:00(11月7日~12月30日)、1月と2月は週末のみ(10:00~16:00)
住所 Karl Anton Platz 8, 72488 Sigmaringen
電話 +49(0)7571 729-221
HP http://schloss-sigmaringen.de/