世界最大級、豪華絢爛なドイツ・シュトゥットガルトのクリスマスマーケットを現地ルポ

ニュルンベルク、ドレスデンとともに「ドイツ3大クリスマスマーケット」のひとつに数えられるシュトゥットガルトのクリスマスマーケット。

市内中心部のシュロス広場周辺から、シラー広場を経て、さらにマルクト広場の先にいたるまで、280以上もの屋台が並び、町はクリスマス一色に染まります。

尽きることのない楽しみがぎっしりと詰まった、世界最大級のクリスマスマーケットの魅力をお届けします。

・シュロス広場

シュトゥットガルトのクリスマスマーケット会場として、覚えておきたいのがシュロス広場とカールス広場、シラー広場、マルクト広場の4つ。

そのなかで一番シュトゥットガルト中央駅に近いのが、重厚感あふれる建造物と色とりどりのクリスマスデコレーションとのコントラストが印象的なシュロス広場です。

ここでは、観覧車やメリーゴーランド、ミニトレイン、スケートリンクなど子どもの遊び場が充実。その場にいるだけで楽しい、メルヘンチックな光景が広がっています。

キャンドルばかりを集めたマーケットでは、オリジナルのキャンドルを手づくりすることも可能。カラフルなキャンドルのなかには、ドイツらしくビールジョッキをかたどったものもあります。可愛らしいキャンドルは、お土産にもぴったりですね。

・カールス広場

規模は小さいものの、カールス広場では一風変わったクリスマスマーケットが開催されています。ここで出会えるのは、直火焼きのサーモンやフィンランド式サウナなどがお目見えするフィンランド風のクリスマスマーケット。

フィンランド式のテントのなかでグリューワインを飲んでほっこりするなど、ひと味違ったクリスマスムードを楽しむことができます。

加えて、仮設の屋内会場ではアンティークマーケットも開催。クリスマスと直接関係のない商品が多いですが、おもちゃやアクセサリー、食器、アートなどのアンティーク品がぎっしり詰まった空間は宝箱のような楽しさがあります。

・シラー広場

シラーの像が立つシラー広場では、雑貨とグルメの屋台が充実しています。

キャンドルホルダーや、オーナメント、リースなどのクリスマス雑貨はもちろんのこと、ホウキやブラシ、調理小物やかごバッグなど、日常生活に密着した雑貨も出品されているのが面白いところ。

多くの観光客が訪れる世界最大級のクリスマスマーケットとはいえ、庶民のための市としてはじまったドイツのクリスマスマーケットの伝統が生きていることを感じさせます。

グルメ屋台はグリューワインを筆頭に、フラムクーヘンやカリーブルストなどが揃っています。なかでも、40年以上の歴史をもつグリューワイン屋台は、地元の人々に大人気。

シュトゥットガルトのオリジナルカップでいただきましょう。ドイツのクリスマスマーケットでは通常、最初にデポジット(カップ代金)も含めた金額を払うので、カップが気に入ったら返却せずに持ち帰ることもできます。

・マルクト広場

シュトゥットガルトのクリスマスマーケットで、ひときわ華やかなのがメイン会場のマルクト広場。窓に日付の数字が書かれた市庁舎は、世界最大級のアドベントカレンダーに変身します。

さらに、動いてくるみ割りの様子を披露する巨大なくるみ割り人形や、クリスマスツリーもそびえ、まさに豪華絢爛。

メイン会場だけあって、雑貨とグルメともに充実していています。ここではぜひ「ドイツ風餃子」ともいわれる「マウルタッシェン」などの南西ドイツ名物にトライしてください。

・ドイツトップクラスの豪華な屋台装飾

シュトゥットガルトのクリスマスマーケットで注目したいのが、豪華な屋台装飾の数々。広場と広場を結ぶ道路にもたくさんの屋台が出ているので、まさに町全体がクリスマスマーケットといった雰囲気です。

シュトゥットガルトのクリスマスマーケットでは、毎年最も美しい屋台を決めるコンテストが行われるため、ドイツでもトップクラスの凝りに凝った屋台装飾が楽しめると評判なのです。

サンタやトナカイ、くるみ割り人形をあしらったものはもちろんのこと、キリスト生誕の場面を再現した木の彫刻や動物のはく製の模型を使ったものなど、そのスタイルはさまざま。

なかには、人形が動くものや屋根の上にクリスマスピラミッドが付いているものまであり、屋台装飾を見ながら歩いているだけで一日が過ぎてしまいそうです。

シュトゥットガルトのクリスマスマーケットは、その大きさや美しさはもちろんのこと、この地方ならではの名物が豊富にそろったローカルな雰囲気も魅力。

ドイツを代表するクリスマスマーケットで、心温まるロマンティックなひとときを過ごしてみませんか。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア