【世界の図書館】360度本に囲まれたストックホルム市立図書館(Stockholms stadsbibliotek)
|スウェーデンの首都ストックホルムには360度本に囲まれた美しい図書館がある事をご存知ですか?
今までにもチェコのプラハにあるストラホフ修道院の図書館、ポルトガルの世界遺産コインブラ大学にあるジョアニア図書館、南ドイツでもっとも美しい図書館といわれるヴィブリンゲン修道院などの世界の美しい図書館をご紹介してきましたが、今回のストックホルム市立図書館はまた違った魅力を持つ不思議な建築です。
湖に囲まれた世界有数の美しい首都ストックホルムの中心部にある市立図書館を訪ねてみましょう。「スウェーデンの建築の父」と呼ばれる建築家、エリック・グンナール・アスプルンド(Erik Gunnar Asplund)が設計した市立図書館は1928年に完成しました。
オレンジ色の四角い建物の上に円柱の塔を乗せた建物は街中でひと際目立つ存在。図書館の内部には学習スペースや小さなカフェ、児童書コーナーなどがあり、建物中央に吹き抜けの広い空間が広がっています。
建物の中心へと続く狭い通路を通って中へ入ると、素晴らしい光景が目に入ってきました。円形の図書室は360度ぐるりと本に囲まれている独特の空間。中央部には貸出コーナーがありますがとてもすっきりとしています。
スウェーデンの図書館では貸し出しシステムが自動化されており、図書カードと本のバーコードを機械にかざすだけで利用者は自分で貸し出し手続きをすることができます。吹き抜けの空間は3階まで本がぎっしりと並んでおり「本の海」と表現したくなるような風景。
階段を使って上の階まで登ると、外から見た時の円柱の空間がそのまま図書室になってるのがよく分かりますね。書架にはスウェーデン語の本以外にも世界各国の言葉で書かれた本が並んでいます。ストックホルム市立図書館を設計したエリック・グンナール・アスプルンドは、ユネスコの世界遺産に登録されているストックホルム郊外の「森の墓地」を手掛けたことでも知られています。
森の墓地は「死者は森へ帰る」という北欧独特の死生観を感じることができる自然溢れる美しい場所。
ストックホルム中心部からメトロで約20分ほどの距離ですので、市立図書館と合わせてぜひ立ち寄ってみてください。
Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
名前 ストックホルム市立図書館(Stockholms stadsbibliotek)
住所 Sveavägen 73, 113 50 Stockholm, Sweden
アクセス 地下鉄Rådmansgatan駅から徒歩5分
公式サイト https://biblioteket.stockholm.se/bibliotek/stadsbiblioteket
料金 無料