【世界の街角】フィンランドの首都ヘルシンキの個性的な建築3つを巡る
|世界有数の美しい首都フィンランドのヘルシンキは、日本ではあまり見かけないような個性的な建築が多く見られる街。
ヘルシンキ中心部は徒歩で観光できる程のこぢんまりとした街なので、初めて訪れても気軽に街歩きを楽しめるのが魅力でもあります。
今回はヘルシンキの街で見つけた三つの個性的な建築をご紹介します。
1.カンピ礼拝堂(Kampin kappeli)
地方都市へと向かう高速バスが発着するバスターミナルのあるカンピ地区は、大型ショッピングセンターが集まる賑やかな場所。
このエリアを歩いていると突如姿が見えてくる謎の建物が「カンピ礼拝堂」です。近代的なビルの間にある木を曲げて造ったような建築は、2012年にヘルシンキが世界デザイン首都に選ばれた事をきっかけに建てられました。こんなに個性的な建物にも関わらず、道行く人は特に注目しているわけでもなく、それがまた不思議な印象。地元の人にはごく普通に受け入れられているようです。
建物の裏側にある小さな入り口から中に入ってみましょう。礼拝堂は三種類の異なる木材を何重にも重ねたものを曲げてて作られており、内部は外から見た時のイメージ通り。楕円形の空間はまるで木の内部にいるかのような神秘的な雰囲気です。
2.アカデミア書店(Akateeminen Kirjakauppa)
フィンランドを代表する建築家のアアルトがデザインしたアカデミア書店は、ヘルシンキで最も賑わうエスプラナーディ通りある大型書店です。
広々とした吹き抜けの空間、独特な大きな天井の窓。これらの曲線が美しいデザインはオーロラや湖などのフィンランドの自然からイメージされたそうです。
店内の至る所には大きなソファーがあり、本を読みながらくつろぐ人の姿が印象的。アアルトは建築だけではなくインテリアや家具なども手掛けていたデザイナーで、アカデミア書店の2階にあるカフェ・アアルト(Cafe Aalto)では、アアルトのデザインしたおしゃれな家具に囲まれて一休みすることができます。
3.テンペリアウキオ教会(Temppeliaukion kirkko)
ヘルシンキの個性的な建築といえば、テンペリアウキオ教会を外して語る事はできません。
静かな住宅地にあるアパートに囲まれた、岩に埋もれたような外観の建物がテンペリアウキオ教会です。教会の内部は巨大な岩石がくり抜かれた壁が剥き出しになっており、天井部分は円形の銅板が設置されています。
今では年間約50万人もの人が訪れる世界に誇る有名な建築ですが、このあまりにも個性的な外観に、建設当時は住民からの評判は賛否両論があったと言われています。教会という言葉を聞いてイメージする建物の想像を遥かに超えているテンペリアウキオ教会はフィンランド観光で外せないスポットです。
ヘルシンキの街中には、今回ご紹介した以外にもまだまだ独特な建物が多くあります。
ぜひ、フィンランドを訪れた際にはちょっと不思議な建築巡りを楽しんでみませんか?
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名前 カンピ礼拝堂(Kampin kappeli)
住所 Simonkatu 7, 00100 Helsinki, Finland
料金 無料
名前 アカデミア書店(Akateeminen Kirjakauppa)
住所 Pohjoisesplanadi 39, 00101 Helsinki, Finland
名前 テンペリアウキオ教会(Temppeliaukion kirkko)
住所 Lutherinkatu 3, 00100 Helsinki, Finland
料金 3ユーロ