京都の苔Worldへようこそ!京都市内5つのお寺に“モシュ印”と“コケ寺リウム”が期間限定で登場

最近、じわじわと注目を集めている“苔”。普段あまり意識して見ない苔ですが、日本では2,000種近くもの苔が確認されているともいわれます。

雨や湿り気の多い梅雨時季の美しさは知られますが、実は新芽が芽吹く春や秋もおすすめ。

京都には美しい“苔名所”がたくさんあります。貴船のように水辺に自生しているきれいなスポットもありますが、今回ご紹介するのは「お寺で見られる苔」。

JR東海では、2018年9月1日より、「苔」を用いたアート作品“モシュ印”と“コケ寺リウム”を京都市内の5つの寺院(三千院・圓光寺・建仁寺・東福寺・常寂光寺)で展示。モシュ印とは?コケ寺リウムとはどんな展示物なのでしょうか。

巨大な“コケ”の御朱印 = モシュ印

“モシュ印”とは苔の英訳である“moss(モス)”と“御朱印”をかけ合わせた造語。御朱印の文字の部分を苔で描いたオリジナルアートです。

各寺院の御朱印を縦1.5メートル、横1メートルほどのサイズで再現し、各寺院1点ずつ、全5種類を展示いたします。


▲写真は建仁寺「唐子の間」に展示中の“モシュ印”

最初にご紹介するお寺は、京都最古の禅寺であり、臨済宗建仁寺派の大本山「建仁寺」の苔アート。“モシュ印”は近くでよく見ると、文字の部分が緑色。文字の部分に苔を敷き詰めて、御朱印を再現しているというわけなのです。

そして、御朱印の大事な要素のひとつが“朱印”。 3カ所に押された巨大な“朱印”も、印刷ではなくゴム製の板で押しているもの。本物の御朱印のようにリアルに再現されているのです。

お寺 + 苔テラリウム = コケ寺リウム

近年、DIYやワークショップなどで話題になりつつある「苔テラリウム(コケリウム)」。

そこからヒントを得た“コケ寺リウム”とは、“苔テラリウム(コケリウム)”と“寺”をかけ合わせた造語。ガラス容器の中に、各寺院の象徴的な建物などのジオラマと庭園を苔で再現したミニチュアアートです。

「苔」と言っても色々な種類のものが使われており、「遠近感」を出すための工夫で、苔を使い分けることもあるのだとか。

そして、ジオラマの細かさにも驚かされます。“コケ寺リウム”は、各寺院の対象物をモデルにしているので本物と見比べてみてください。

建仁寺
住所:京都市東山区大和大路四条下ル小松町
拝観時間:3月~10月 10:00~17:00(受付終了16:30) 
     11月~2月 10:00~16:30(受付終了16:00)
料金:境内無料 方丈・法堂500円

・東福寺のオリジナル苔アート

次にご紹介するのは、臨済宗東福寺派大本山の寺院である「東福寺」。苔アートは、東西南北に四庭を配した本坊に設置されています。

東福寺の“コケ寺リウム”の一つは、昭和の名作庭家として知られる重森三玲さんが手がけた本坊庭園の中松の庭をモデルにしています。

京都のモダン庭園といえば、東福寺の市松文様のお庭を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。市松文様の庭は本坊の北側に位置しますが、南、東、西にも、個性豊かな庭が設けられています。

東福寺
住所:京都市東山区本町15丁目778
拝観時間:9:00~16:30(受付終了16:00)
     ※11月~12月初旬は8:30~、12月初旬~3月は16:00まで(受付終了15:30)
料金:通天橋・開山堂400円 本坊庭園400円

・常寂光寺のオリジナル苔アート

次は、『百人一首』で知られる小倉山の中腹にある「常寂光寺」。紅葉の名所として知られる常寂光寺は、苔が美しいことでも知られています。

“モシュ印”と“コケ寺リウム”は、拝観受付に隣接した場所に展示されています。

注目したいのが、末吉坂(女坂)のコケ寺リウム。ぜひコケ寺リウムを見た後に、実際の末吉坂にも行ってみてはいかがでしょうか。

末吉坂周辺には、滑らかなマットをつくるツヤゴケ、ハイゴケ、コバノチョウチンゴケなどがあり、特にヒノキゴケが多いのがこの場所の特徴。

なんども訪れたくなる一押しの苔庭は、新芽が出る春の季節に見るもの美しいのだとか。

常寂光寺
住所:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
拝観時間:9:00~17:00(受付終了16:30)
料金:500円

・圓光寺のオリジナル苔アート

4つ目は、慶長6年(1601年)に創建された、秋の紅葉名所としても有名なお寺「圓光寺」。“モシュ印”と“コケ寺リウム”は、瑞雲閣に展示されています。

コケ寺リウムのモデルのひとつとなった枯山水庭園「奔龍庭」は、その繊細な完成度に見た方はきっと驚くことでしょう。

他の見どころは、本堂から望む額縁庭園「十牛之庭」。緑の鮮やかさがいっそう際立つコケ模様を鑑賞できます。

十牛之庭の散策もオススメ。うっすらとコケの衣をまとい、嬉しそうな表情のお地蔵様もお出迎えしてくださいます。

圓光寺
住所:京都市左京区一乗寺小谷町13
拝観時間:9:00~17:00
料金:500円

・三千院のオリジナル苔アート

最後にご紹介するのは、天台宗五箇室門跡のひとつ「三千院」のオリジナル苔アート。自然の地形を巧みに利用した境内は、訪れる人を異世界へ誘います。

三千院の“モシュ印”と“コケ寺リウム”は、客殿に展示されています。

三千院に来たらぜひ見ていただきたいのが、二つの苔庭が連なる緑の世界「聚碧園」と「有清園」。コケ寺リウムのモデルになった「有清園」にある「わらべ地蔵」は、必見です。

こちらの写真は、厳かな景色が続く有清園。コケのじゅうたんの厚みにも注目してみてください。

三千院
住所:京都市左京区大原来迎院町540
拝観時間:8:30~17:30(受付終了17:00)
     12月8日~2月は9:00~17:00(受付終了16:30)
料金:700円

ご紹介した5つのお寺を巡り、「#モシュ印」または「#コケ寺リウム」をつけてInstagramに投稿すると、投稿した寺院数に応じてAmazonギフト券をプレゼントするキャンペーンも開催中。

雨の日や曇りの日などでも美しい緑を楽しめる苔。いつもより目線を少し下げて、京都の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

2018年初秋 モシュ印・コケ寺リウムキャンペーン
期間 2018年9月1日(土)~11月30日(金)
対象寺院 三千院・圓光寺・建仁寺・東福寺・常寂光寺
公式ホームページ http://souda-kyoto.jp/travelplan/koke_sp/index.html