宝石のようなミシュラン級スイーツが味わえるカフェ / 韓国・ソウルの「ソナ(SONA)」

カフェブーム、インスタブームで、個性的なカフェが続々とオープンしている、韓国の首都ソウル。どこのお店に行こうか迷ってしまいますが、本当に美しくおいしいスイーツが食べたいなら、とっておきのお店があります。

それが、漢江の南側、江南区のカロスキルにある「SONA」。アメリカのミシュラン掲載レストランでパティシエを務めていたオーナーが、「ミシュランレベルの高級デザートをカジュアルに楽しめるように」とオープンさせた本格スイーツカフェなのです。

「街路樹通り」の意味をもつ「カロスキル」は、流行に敏感なソウルっ子が集まるおしゃれエリア。イチョウの木が並ぶメインストリートには、韓国内外のブランドショップが並び、東京の表参道にも似た雰囲気があります。

今回ご紹介するSONAがあるのは、メインストリートから少し奥に入った小路沿い。階段をのぼって、ビルの2階にある店舗に入りましょう。

白を基調とした店内は、すっきりとしたナチュラルな印象。写真映えを意識して、あれこれと装飾を施すカフェも多いなか、ここは「メニューで勝負」という雰囲気が伝わってきます。

毎日フレッシュな素材で手作りされているSONAのスイーツは、食べるのがもったいないほど美しく繊細なものばかり。

なかでも女性たちの人気を集めているのが、「シャンパン・シュガーボール」。ボール状の飴細工の中に色とりどりのお花や苺ムースが入った、宝石のようなスイーツです。

飴細工の下に敷き詰められた不思議なパウダーは、なんと粉状のチーズケーキ!いままでにない独創的なアイデアにシェフの感性が光ります。

食べる前には、別添えのイチゴソースをかけて。

芸術的な飴細工を壊すのはちょっと勇気がいりますが、スプーンで軽くたたいてみると、飴細工がパリッと割れ、中からお花と泡状のムースが流れ出してきて、これまたフォトジェニック。飴が思った以上に薄く、その繊細さに驚きます。

ムースを口に運ぶと、お花の香りが口いっぱいに広がり、なんとも優雅な気分に。まろやかなパウダーチーズケーキと、甘酸っぱいイチゴの風味、上品なお花の香りがあいまって、かつてない味と香りと食感のハーモニーが楽しめます。食用花なので、もちろんお花も食べられますよ。

ビジュアルにこだわった「インスタ映えスイーツ」は数あれど、これは本物。ミシュランシェフプロデュースだけあって、味は折り紙つきですが、単においしいだけでは飽き足らず、見た目や食べ方にもこだわって、スイーツを芸術の域にまで高めているのです。

それは、単にビジュアルインパクトを追求しただけのスイーツとは、ひと味もふた味も違います。シャンパン・シュガーボールのお値段は13000ウォン(約1300円)と、スイーツとしては高めながら、実際に食べてみると高いとは感じません。

SONAのスイーツを体験すれば、「上質なスイーツとは、こんなスイーツのことなんだ!」と感動することでしょう。

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名前 ソナ(SONA)
住所 ソウル特別市 江南区 新沙洞 520-1, 2F
公式サイト https://sonasona.modoo.at/?link=c23s13be