カジュアルにシンガポール周辺国を楽しむならクルーズがおすすめな理由とは?

マレー半島南端に位置するシンガポールは、ほぼ赤道直下にある熱帯海洋性気候の国。面積は716平方キロメートルと東京23区よりやや小さい程度で、国全体は一つの都市となっています。

日本からはシンガポール航空、日本航空、全日空、デルタ航空、ユナイテッド航空の直行便が就航し、気軽に行ける海外旅行先として人気です。治安が良く、見どころが集中しているので、子連れのファミリーでも楽しめるのも人気の理由でしょう。

さて、シンガポールにはもう何度も行ったことがあり、定番の市内観光ではなく、シンガポールを拠点にいつもと違った旅がしてみたい!という方におすすめなのが、シンガポール発着の大型客船で東南アジア周遊を楽しむクルーズ旅です。

「クルーズ旅行って高いんでしょ? お金持ちしか行けないのでは……。」

日本では、船旅に対して「一般人には手が届かないもの」というイメージがあるかもしれません。

もちろんラグジュアリーな船旅もありますし、豪華さを追求していけばそれに比例して旅費も高くなってしまうのは否めませんが、選ぶクルーズ、日数と路線、客室によっては、意外とリーズナブルに船旅が楽しめるのをご存知でしょうか。

・クルーズ旅行のここがおすすめ!

今回は、筆者がシンガポール発着で周辺の東南アジアの国々を周る「ゲンティン ドリーム」に実際に乗って、クルーズ旅行のおすすめポイントをまとめてみました。

「ゲンティン ドリーム」とは、アジア初のプレミアム客船として2016年秋に登場したクルーズライン「ドリームクルーズ」の第一船となる客船です。総重量15万トン、全長335メートル、19階建て、乗客定員3,300名超を誇る大型客船です。

全長335メートルと聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、東京タワーを横にしたくらいの長さと言えば、その大きさが伝わるでしょうか。

ドリームクルーズのコンセプトは”アジアンハート&インターナショナルスピリット”。きめ細かなアジアのおもてなしと国際的精神を感じられるクルーズが楽しめるのが特徴です。

ドリームクルーズはシンガポール発着のさまざまなクルーズを展開していますが、短いものなら2泊からあるので、長いお休みが取りにくい人や、クルーズが初めての方にもぴったり。

では、シンガポール周辺国を楽しむのにクルーズがおすすめな理由を紹介します。

・宿泊・移動・飲食がクルーズ料金に含まれている

クルーズ旅の大きなメリットは、なんといっても、宿泊・移動・飲食などの費用があらかじめクルーズ料金に含まれていることでしょう。

金額だけ見て高く感じたとしても、そこには宿泊(ホテル代相当分)、移動費(国から国への移動にかかる飛行機・鉄道・長距離バスなど相当分)、飲食費(レストランやカフェ相当分)が含まれているので、トータルで見ると意外とリーズナブルなのです。

気分的にも「後でいくら払うんだろう」と気にすることなく、思う存分食事を楽しめるのは安心感がありますよね。

船内には無料で食べられる(食事代がクルーズ料金に含まれている)レストランが3つあります。朝食・昼食・夕食に軽食も含めると、一日最大で5食まで飲食が可能です。

朝食、昼食、夕食に利用できるブッフェ形式の無料レストラン「リド」は驚くほど広く、アジアの国々の料理から洋風の料理までがずらりと並びます。朝食、昼食、夕食とメニューも変わるので、連日通っても、とても全部は食べきれないほど。

無料レストランはブッフェ形式だけでなく、席に料理を運んできてもらえる中華のセットメニューもあります。同じ船の中にいるから料理に飽きる……なんてことはまったくありません。

船内には、この3つの無料レストランを含めて35のレストランやバー(有料)があります。お得にクルーズを楽しみたければ無料レストランを活用し、ちょっと特別なディナーを楽しみたいときには好みのレストランを利用する、というのも良いですね。

・無料のエンターテイメントやアクティビティが充実している

船内には、無料で楽しめるたくさんのエンターテイメントやアクティビティがそろっています。上写真はデッキ16にあるメインプール。ステージやジャグジーも併設する人気エリアです。

子供向けの遊具や6つのウォータースライダーもあり、ファミリーやグループで楽しめます。

イベントやダンスパーティーで盛り上がることも。乗客の国籍もさまざまなので、英語ができればおしゃべりも楽しめるでしょう。

船内にある999名収容できるゾディアックシアターは、さまざまなショーをはじめ、充実のエンターテイメントが無料で楽しる人気の施設。

ショーのレベルも高く、見事なアクロバットは圧巻です。客席は拍手に包まれ、大いに盛り上がります。

その日のイベントやショーの予定は、毎日客室に配られる船内新聞に掲載されるので、それをチェックして、興味のあるエンターテイメントを楽しむのがおすすめ。

・寝ている間に客船が移動するから時間を有効活用できる

短い日数で東南アジアの複数の国々を周りたい、という方にもクルーズはおすすめです。

パスポートは乗船時に預け、クルーズ船の運行会社側が出入国の手続きをまとめて行ってくれるため、自分自身で手続きをする必要がありません。

いったん船にスーツケースを積み込んでしまえば、客室に置きっぱなしにできるので、クルーズ中に重たいスーツケースを引いて移動することもなく、数か国を周遊するのにはとても便利。

寝ている間に客船が移動してくれるから3泊4日で3か国(シンガポール・マレーシア・タイ)をまわっても、気忙しくありません。(上写真は客室から見た海の上に浮かぶ月)

一晩かけて移動し、朝焼けの向こうに次の国が見える、というのはなんとも旅情を感じます。

下船したら、寄港地ツアー(有料)に参加するもよし、フリーで行きたいところに行くもよし。

(ペナンの港で下船する人たちを迎えるマレーシア人女性たち)

少ない日数で効率的に周遊をしたい人にクルーズ旅行はおすすめです。

・まとめ

このように、クルーズ旅行にはたくさんのおすすめポイントがありますが、万人に向くものだとは言えないのが正直なところです。

「ゲンティン ドリーム」は大型客船なので揺れを感じにくい仕様になっており、私自身は船酔いすることはありませんでしたが、揺れに敏感な方は難しいかもしれません。

また、同じ船に乗っている乗客達はほとんど海外の方ばかり。そのためとっさのコミュニケーションでは英語が必要となってしまう場合もあるかもしれません。

とはいえ、クルーズで東南アジアを周遊するのは、陸の旅にはない便利さや楽しみがあるのも事実。「クルーズは高そう」という先入観だけで、選択肢に加えないのはもったいないです。

コストを抑えたければ、「客室は寝るだけ」と割り切って、窓のないリーズナブルな客室を選び、起きている時間は船内のさまざまな施設や寄港地で思い切り楽しむのも賢い方法かもしれません。

万人向きではないからこそ、大切なのは自分の好みと予算にあったクルーズをしっかり選ぶこと。

資料や説明会で直接クルーズ旅行の主催会社に問い合せをして、自分だけのクルーズ旅行を見つける、そんなアプローチで新しいスタイルの旅を見つけてみてはいかがでしょうか?

DREAM CRUISES(ドリームクルーズ)

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