ジョージ王朝時代のリゾート地、アイルランド・ダブリンのセント・ステファンズ・グリーン(St Stephan’s green)とは
|現在アイルランド共和国と北アイルランド王国があるアイルランド島は、グレートブリテン島の西に位置する島です。アイルランド共和国として成立したのはごく最近で1949年にイギリス連邦から完全に共和制になった時でした。
イングランドによる植民地化は1169年のノルマン人侵攻に始まります。
イギリス王がアイルランド島の支配権を手に入れたのは1534年から1691年の長い遠征の後でした。その後、アイルランド王国は束の間の自治政治期間がありましたが、グレートブリテン王国(イングランドとスコットランドの連合国)との合併時代(1801年から1922年)が始まります。
合併時代はジョージ王朝時代(1714年から1830年)の真っ只中。ジョージ王朝は最初の産業革命が成功を収めた時代でした。
今回は、そんなジョージ王朝時代のリゾート地だったアイルランド・ダブリンのセント・ステファンズ・グリーン(St Stephans Green)をご紹介しましょう。
セント・ステファンズ・グリーンは、ダブリンの中心地に位置する22エーカー(東京ドーム約1.9個分)の大きな公園。
1663年までは牧草地だったのですが、1664年以降は公園として生まれ変わりました。18世紀(1701年から1800年)にはリゾート地として慕われるようになり、ジョージ王朝様式の建物が公園周辺に建てられていきましたが、残念ながら、現在ではジョージ王朝様式の建物はほとんど見られません。
現在の公園は、ガラス屋根のあるステファンズ・グリーン・ショッピングセンターやステファンズ・グリーン駅が隣接し、ビジネスの中心地にある憩いの場となっています。
ステファンズ・グリーン・ショッピングセンター側のグラフトン通りからセント・ステファンズ・グリーンに入園すると、重圧感のあるアーチが出迎えてくれます。
アーチを抜けると、カモメや白鳥が泳ぐ池が見えてきます。
公園中央には花壇を中心に左右に噴水があり、お昼休憩のビジネスマンや学生たちがランチを取るのに適したベンチが多く並んでいます。
公園を周遊すると庭師のコテージほか、様々な記念碑やモニュメントが散歩をする人の目を楽しませてくれます。
ジョージ王朝時代のリゾート地で、イングランドの歴史に想いを馳せながら、昼食とのんびりした昼下がりを楽しむのはいかがでしょう。
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施設名 St Stephans Green(セント・ステファンズ・グリーン)
所在地 St. Stephen’s Green, Dublin City Centre(最寄駅 Stephans Green Station(ステファンズ・グリーン駅))
開園時間 月曜日から土曜日:7時半から、日曜日・祝日:9時半から
閉園時間 夏時間に応じて
定休日 なし