【日本カレー紀行】現存する日本最古のビヤホール「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」で味わう絶品カレーとは?

もはや日本の国民食との1つとも言える食べ物と言えば「カレー」。

実は世界の年間カレー粉消費量ランキングで、日本はなんと第2位!(第1位はもちろんインド)

つまり日本は、あのインドを除けば、世界ナンバーワンと言ってもいいほどのカレー大国なのだ。

さらに、エスビー食品の調査によると、日本人は1人当たり年間平均約84食のカレーを食べているとのこと。1年は52週であることから、日本人はおおよそ1週間に1回以上カレーを食べている事になる。

そんなカレー大国ニッポンには、様々なタイプのカレーがあるのだが、日本全国の美味しいカレーの中から、今回は東京都にある王道の欧風カレーを味わえるお店をご紹介したい。

お店の名前は「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」だ。

・現存する日本最古のビヤホールそれが「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」

こちらのお店、1934年(昭和9年)に大日本麦酒株式会社の本社ビルの1階に開店したビヤホール。

大日本麦酒株式会社とは、アサヒビールの前身である大阪麦酒、恵比寿ビールを製造していた日本麦酒、サッポロビールの前身である札幌麦酒が合併してできた大きなビール会社であり、「天下一の建物に。後世まで残る日本を代表するビヤホールに」との想いを込められ作られたこの空間は、今なお現代の我々が堪能することができる素晴らしい遺産である。

そんな歴史的遺産で味わうことができる絶品カレーこそ、今回ご紹介する「銀座ライオンビーフカレー」だ。

・ビーフの旨みたっぷりのカレー、それが「銀座ライオンビーフカレー」

カレーが到着すると非常に香しい香りがテーブルいっぱいに溢れてくる。

付け合わせには、福神漬けに野菜のピクルス、そしてマンゴーが提供される。ご飯の上にはフライドオニオンが添えられており、カレーと一緒に香ばしい味わいのアクセントもつけることができる。

一口味わえば、このカレーの味わいの深さと旨みに驚いてしまうかもしれない。

ビーフの濃いコクと旨み、そして野菜の甘み、それぞれが軽やかなスパイスでまとめ上げられており、非常に美味だ。

ゴロゴロと大きめの野菜や牛肉は、形はとどめているものの、口の中に入ると、消えてなくなってしまうほど、柔らかく煮込まれている。

どんどんと味わっていく中で、付け合わせの福神漬けや野菜のピクルス、そしてマンゴーと一緒に味わっても、味の変化が楽しめるように設計されていることに気がつくかもしれない。

90年以上も前に「天下一の建物に。後世まで残る日本を代表するビヤホールに」との想いを込められ作られた空間で味わう、絶品のビーフカレー。

もし銀座を訪れたのであれば、その空間と共に味わっておきたい逸品に違いないのだ。

<お店の情報>
お店 ビヤホールライオン 銀座七丁目店
住所 東京都中央区銀座7-9-20 銀座ライオンビル 1F
営業時間
月・火・水・木・日 11:30 から 22:00
金・土・祝前日 11:30 から 22:30
定休日 なし