【発祥の店】新潟タレかつ丼発祥の店、新潟県・新潟市「とんかつ太郎」
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日本全国のみならず、世界中の至るところで日々進歩を遂げている、食文化。
数えきれないほどの料理人達が、日々の研鑽を積み重ね、過去の伝統を重んじながら独自性を追求しているからこそ、生まれている味わいがあり、それらを求めて多くの人々がそのグルメを味わい、幸せな時間を過ごしているのだ。
そんな人々を幸せにする美味しいグルメは、それぞれのスタート地点が存在する。
それが「発祥」と呼ばれる店だ。
例えば、ドネルケバブの発祥のお店はドイツ・ベルリンにあるし、カツカレーの発祥のお店は東京・銀座に存在している。
さらには居酒屋の定番とも言えるドリンクメニュー・レモンサワーの発祥のお店は、東京・目黒に存在している。
そんな世界中に存在している発祥の店の中から、今回は新潟タレかつ丼発祥の店をご紹介したい。
それが新潟県・新潟市に存在している「とんかつ太郎」だ。
・歴史ある古町に鎮座するお店、それが「とんかつ太郎」
江戸時代から北前船で栄えた新潟。
そんな繁栄した港町には飲食店や歓楽街が軒を連ねており、新潟のその場所こそ、今もなお風情が残る「古町(ふるまち)」と呼ばれるエリア。
実は「古町」はかつて京都・大坂・江戸の三都につぐほど有名であった遊郭が存在しており、その繁栄は明治時代を経ても、新潟が開港5港の1つとなったため、維持された。
「古町」は昭和初期には新橋・祇園と並び三大花街と呼ばれるまでに繁栄し、今でも古き良き色香を感じさせる町、それが新潟の「古町」なのだ。
・魅惑のカツ丼、それが新潟タレかつ丼
通常、カツ丼と言えば卵でとじられているのが普通のカツ丼なのだが、新潟のそれは異なる。
丁寧に薄く衣をまとわせたカツをたっぷりの油で揚げる。
そんなアツアツの揚げたてのカツを浸すのは、特製の醤油ベースのあっさりとした、少し甘いタレ。
タレをまとったアツアツのカツをそのままご飯にのせる、それが新潟のタレかつ丼だ。
見た目には非常にシンプルだが、それゆえにごまかしが効かないとも言える。
タレの塩梅や薄く衣をまとわせてサクサクに揚げられたカツ、そしてご飯の組み合わせは絶妙なのだ。
もちろんマスタードを添えて楽しむ事も忘れずに。
・お土産メニューも充実
こちらのお店が新潟在住者からこよなく愛されていることは、お持ち帰りのメニューを見ればすぐ分かる。
それはカツ丼のカツだけを販売しているからだ。
お店だけではなく家に持ち帰っても食べたくなる、そんな味わい深いタレかつは、創業から常に、新潟市民に愛されてきたのだ。
江戸から明治、大正、昭和、平成と、行く時もの時間が流れても、新潟古町の艶やかな街の雰囲気は変わらない。
そんな艶やかな街の片隅で、昭和初期から多くの地元の人々に愛されている、「新潟タレかつ丼」を味わってみてはいかがだろうか?
きっと時間の移ろいにも動じない、がっしりとした野太い味わいに、驚いてしまう事だろう。
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お店 とんかつ太郎
住所 新潟県新潟市中央区古町通6番町973
営業時間 11:30~14:30 / 17:00~20:00
休日 第3水曜の夜・木曜
お店のHP http://www.tonkatsutaro.com/