白鷺伝説が残る岐阜県・下呂の温泉街で、ノスタルジックな街歩きを楽しもう

草津、有馬と並ぶ日本三名泉のひとつ、岐阜県の下呂温泉。「美人の湯」として名高い下呂温泉ですが、下呂は温泉だけでなく街歩きも楽しめる場所です。

古くからの湯治場らしい、情緒満点の下呂の温泉街を歩いてみましょう。

下呂散策の起点となるのが、JR下呂駅。

駅の向かいにある観光案内所で地図をもらってから歩き始めるといいでしょう。

駅前からまっすぐ歩いて行くと、すぐに飛騨川のほとりに広がる下呂の温泉街が目に入ります。

飛騨の山々に囲まれた風光明媚な下呂の温泉街。歩いているだけでほっとするような、のどかな風情が漂っています。

下呂の温泉街を歩くとしばしば見かけるのが、白鷺(しらさぎ)のモチーフ。

そのわけは、次のような伝説にあります。古来より温泉地として湯治客を迎えていた下呂温泉でしたが、湯の峰から湧き出る温泉が止まってしまい、村人が困っていたところに薬師如来の化身である白鷺が舞い降り、新しい温泉の場所を知らせたというのです。

このような背景から、白鷺は下呂温泉のシンボルとして広く親しまれています。

温泉街の中心部には、下呂温泉にゆかりのある人物の像も置かれています。白鷺橋の上に立っているのが、江戸時代に徳川家に仕えた儒学者、林羅山。

彼が、下呂温泉を「天下の三名泉」と紹介したことで、下呂温泉はさらにその名を広く知られることになったのです。

そして、林羅山の像のほど近くに立っているのが、喜劇王チャップリンの等身大像。

観光客が映画について語らいながら散策できるような「映画通り」を目指す事業の一環として設置されたもので、チャップリンを挟んで記念撮影をした男女は結ばれるというジンクスもあるのだとか。温泉街とチャップリン。意外な組み合わせが面白いですね。

白鷺橋の近くから延びる細い坂道を上っていくと、ロマネスク風の建物が目を引く「白鷺の湯」があります。

大正15年から続く大衆浴場で、長きにわたって地元の人々に愛されてきました。リーズナブルな浴場ですが、ヒノキ風呂の内湯からは、飛騨川と山々の眺望が楽しめますよ。外には無料開放のビーナスの足湯もあり、観光客に人気を集めています。

このほかにも、下呂の温泉街にはあちこちに足湯があります。温泉街を散策しながら、足湯めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

この道をさらに奥に進んでいくと、見えてくるのが「加恵瑠(かえる)神社」。

その名の通り、灯篭にもカエルの姿が刻まれ、とってもキュート。「下呂(ゲロ)」とかえるの鳴き声をかけたダジャレから生まれた神社ですが、「無事帰る」といったご利益も期待できそうです。

加恵瑠神社の周辺の道路では、足元を見るのも忘れずに。カエルのモザイクやカエルのマンホールなど、「下呂(ゲロ)」にちなんだ遊び心たっぷりの演出に、思わず笑顔がこぼれます。

加恵瑠神社の奥には、温泉のしくみや効能、歴史など、文化と科学の両面から温泉に迫る珍しい博物館「下呂発 温泉博物館」もあります。ここを訪れれば温泉通になれること請け合い。

この通りには、温泉まんじゅうのお店や、下呂名物・栃(とち)の実せんべいの老舗などが並び、郷愁をかきたてるノスタルジックな風景が広がっています。

なんだか、昭和初期にタイムスリップしたかのよう。古き良き時代の面影が残る風景に、心がほっと癒されます。

山と川を臨む、自然に囲まれた歴史ある下呂の温泉街。ちょっとひなびた雰囲気が心地よい、レトロな温泉街を歩いてみませんか。

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