【世界の街角】クロアチア・フヴァル島、2400年の歴史をもつ町スターリ・グラードを訪ねて

アドリア海に浮かぶクロアチアのフヴァル島は、ヨーロッパ屈指のリゾートアイランド。

夏の観光シーズンともなれば、豊かな自然と歴史的な町並みが調和した美しい風景を見ようと、世界中からバカンス客が集まります。

フヴァル島の中心は、島名と同じフヴァル・タウンですが、この島にはフヴァル・タウンよりも古い歴史をもつ町があります。

それが、スターリ・グラード。「スターリ・グラード」とは「古い町」という意味で、もともとは紀元前384年、「ファロス」という名前で古代ギリシア人によって築かれた町でした。

町には中世以降に建てられた建造物が数多く残り、自然と調和した美しい風景を描き出しています。

フヴァール島へは近郊の大都市スプリットからフェリーで訪れるのが一般的。スプリットからのカタマランはフヴァル・タウンの港に到着しますが、フェリーはスターリ・グラードの港に到着します。

スターリ・グラードとフヴァル・タウンの両方を訪れる場合は、まずフェリーでスターリ・グラードを目指し、スターリ・グラードを観光してから、バスでフヴァール・タウンに移動するとスムーズです。

リゾート地といえど、スターリ・グラードは素朴な田舎の風情が残るのんびりとした町。

観光案内所の周辺に広がる海に面した一画が、町の中心です。山に囲まれた小さな港にいくつものボートが浮かぶ光景は、なんとも平和。さすがはアドリア海、町の中心部でありながら、水の透明感には感動です。

海沿いの遊歩道を歩けば、フヴァル島の名産、ラベンダーの石けんやオイルなどを売る屋台から、ふんわりと優しい香りが漂ってきます。

スターリ・グラードを代表する歴史的建造物が、16世紀の詩人で、「クロアチア文学の父」とも呼ばれるぺトロ・ヘクトロヴィッチの城。この城はぺトロ・ヘクトロヴィッチ自身がデザインし、建設にあたってさまざまな指示を出したのだそうです。

穏やかな静寂に包まれる、池を囲む回廊に足を踏み入れれば、まるで当時にタイムスリップしたような気分に。

聖ステパノ教会が建つ、聖ステパノ広場も必見です。1605年に建設が始まった教会のファザードは、フヴァル・タウンにある聖ステパノ大聖堂と同じ職人の手によるもの。あたりには時が止まったかのような静けさが広がっています。

どこか懐かしさの漂う、ざっくりとした石造りの建物が並ぶスターリ・グラードの町並み。小さな町ながら、アーティストが多く住んでいることから、おしゃれなギャラリーやショップが点在していて、歩くだけで心が躍ります。

通りを歩いていると、猫がくつろいでいるのを発見。ゆっくりと時間が流れるスターリ・グラードは猫にとっても居心地が良いに違いありません。

町の中心部を少し離れただけで、村のような風景が広がるスターリ・グラードには、華やかなフヴァル・タウンとはまた違った素朴な魅力があります。

2400年の歴史をもつスターリ・グラードで、フヴァル島の新たな表情に出会ってみませんか。

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