マーケットにストリートアート、楽しさ満載のロンドンのイーストエンド散歩

ロンドンの下町、イーストエンド。文字通りロンドンの東の端に広がる地区で、厳密な区切りはないものの、地下鉄オールドストリート駅からショーディッチ・ハイストリート駅周辺の一帯を指します。

かつては貧しい労働者階級と移民の町で、貧困と不衛生と犯罪の代名詞だったイースト・エンドですが、近年は最先端の流行を発信する若者の町へと変貌を遂げました。

その一方、移民の町としての表情もまだ残っていて、若者文化と移民文化が混在した独特の町並みを形成しています。

若手アーティストたちによるストリートアートも次々とお目見えし、いまや外国人観光客にも大人気のイーストエンドを散策してみましょう。

イーストエンドの楽しみのひとつがマーケットめぐり。手作りのファッションアイテムや雑貨、アート、移民による多国籍の雑貨なども多数出品されるイーストエンドのマーケットなら、ありきたりではないおしゃれで個性的なアイテムが手に入ります。

なかでも規模が大きく開催日が多いオールド・スピタルフィールズ・マーケットは、ロンドン滞在日が限られている人にもおすすめのマーケット。

日替わりで異なる種類のストール(屋台)が出店し、特に混雑するのが日曜日。衣料品やアクセサリー、写真、ポスター、石鹸、スイーツなど多種多様なストールがずらりと並び、マーケット内は熱気に包まれます。

マレーシア料理、スペイン料理、トルコ料理、エチオピア料理などの食べ物屋台も登場するので、世界各国のB級グルメにトライしてみるのもいいかもしれません。

グルメ好きなら、オールド・スピタルフィールズ・マーケットの北西にある、日曜限定のサンデー・アップマーケットも要チェック。

小規模ながら食べ物屋台が充実していて、日本料理、韓国料理、中華料理、インド料理、メキシコ料理など、各国グルメが一堂に会する光景はお祭りのようで、見ているだけで楽しくなります。

料理だけでなく各国のスイーツも充実しているので、お腹を空かせて出かけましょう。

若手アーティストがプロデュースした小規模なブランドによる衣料品やアクセサリーなどのブースも並び、若者でにぎわっています。

イースト・エンドを象徴するスポットが、「ブリック・レーン」。かつてここは「ホワイトチャペル・レーン」と呼ばれていましたが、レンガが造られていたことから15世紀ごろに「ブリック・レーン」と呼ばれるようになりました。

古くからの移民街として知られるブリックレーンは、とりわけバングラデシュ系の人々が多く、「バングラタウン」ともいわれるほど。インド・バングラデシュ系のレストランやスーパー、スイーツショップなどがずらりと並ぶ様子は圧巻です。

バングラデシュ系移民はイスラム教徒が多いので、モスクやハラルレストランもあります。

リクシャーまで置いてあって、ここがロンドンであることを忘れてしまいそう。イーストエンドには、インド系移民が多いエリアやベトナム系移民が多いエリアもあります。

そんな移民街のあちこちに割り込んでいるのが、大小のストリートアート。

大通りに面した建物の外壁に描かれた大きな作品から、小さな路地にこっそりと描かれたものまで、多種多様な作品たちが競演しています。

なかには大きなアートで埋め尽くされた通りもあり、観光客に大人気の撮影スポットとなっています。

これらのストリートアートは生モノで、数週間でほかの作品に入れ替わってしまうこともあるとか。行くたびに新しいアートに出会えるワクワク感もイーストエンドの人気の秘密なのです。

個人ではなかなか見つけにくいところに描かれたアートもあるので、見どころを効率良く巡るなら、イーストエンドのストリートアートを訪ねるツアーに参加するのも良いでしょう。

貧困や犯罪というネガティブなイメージを塗り替え、最新のポップカルチャーの発信地に生まれ変わったイーストエンド。世界にその名をとどろかせる博物館や美術館とはまた違った、生きたアートシーンがここにはあります。

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