合羽橋でシンプルな台東区由来の焼きそばを味わってみた。
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日本だけでなく世界的に有名な観光スポットである浅草。そんな浅草において最近、注目のスポットといえば、かっぱ橋道具街。
様々な食品サンプルは、海外から訪れる方々を驚かせ、お土産にいくつもの食品サンプルを購入している旅行者をよく見かける事ができる。
道具街の起源は、1912年頃に数軒の道具商が店を構えたこととされているが、今では家庭で使う調理器具をかっぱ橋道具街で揃える、という方も多いようで、休日になると多くの買い物客で賑わっている。
そのためオシャレなカフェや食品サンプル作りの体験などの様々な場所が生まれ、いまやライフスタイルを提案してくれる場所としても少しずつ認知されはじめている。
そんなかっぱ橋の最寄り駅は東京メトロ銀座線の田原町。浅草の1つ手前のこの目立たない駅には、実は隠れた名店がひそんでいる。
例えば、喫茶店でも使われている香り高いパンを味わえる「ペリカン」( https://gotrip.jp/2014/12/14468/ )や、戦前の香りを感じられるお好み焼き屋である「染太郎」( https://gotrip.jp/2015/02/16742/ )はその代表格といってもいいだろう。
レトロではなくオシャレを楽しみたい方には、まるでニューヨークを旅しているかのようなカフェ「Bridge(ブリッジ)」( https://gotrip.jp/2015/01/16045/ )もオススメだ。
今回はそんなレトロとオシャレが共存し、様々なライフスタイルを提案してくれる浅草のかっぱ橋近くにたたずむ、焼きそばの名店をご紹介したい。
お店の名前は「花家(はなや)」。
・場所を知らなくてもたどり着けるお店
このお店は、お店を探さなくとも、東京メトロ銀座線の階段を上がっていくと、誰しも迷う事なくたどり着けるお店だ。その理由は、香ばしいソースの香り。実はこちらのソース、かつて東京都台東区に創業した青星ソース株式会社のソースを使っている。現在はユニオンソース株式会社と社名を変え、本社も台東区ではないのだが、かつての人情を大事にする江戸の粋が効いたソースなのだ。
・もちろん麺も台東区由来の麺
台東区由来のソースにあわせるのは、もちろん台東区児玉製麺所の麺。少し細めの麺は、絶妙の焼き加減でソースとの絡み具合も申し分なく、シンプル故に何人前でも食べられるほど、素晴らしい焼きそばに仕上がっているのだ。
・シンプル・イズ・ベスト
こちらの焼きそば、具はキャベツとモヤシのみ。一般的な焼きそばに入っているような豚肉や天かす、紅生姜などは一切入っていない。 シンプル過ぎて少し驚いてしまうのだが、これがまた後引くウマさに繋がっている。キャベツとモヤシはそれぞれの食感をたっぷりと感じ、ソースと麺はそれぞれ台東区由来の味わいを現代に伝えている。
もし浅草やかっぱ橋を訪れる事があるのであれば、こちらのお店でひと休みして、台東区のご当地焼きそばを味わってみてはいかがだろうか?
気取らず、そのままの、シンプルな味わいは、現代の私たちに何か語りかけてくれるかもしれない。
Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
店名 焼きそば・甘味の花家 (はなや)
住所 東京都台東区西浅草1-1-18
休日 水曜