【世界の絶景】南インドの旧フランス領、海沿いの街プドゥチェリー
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1954年にインドに返還されるまで約250年に渡りフランス領だった歴史があります。他のインドの都市とは違う、どこかヨーロッパの香りがする独特の雰囲気がある町です。
それが今回ご紹介する南インド、タミルナドゥ州のベンガル湾に面した小さな街、プドゥチェリー。
当時は街の中心を南北に流れる運河を境に、海岸のある東側がフランス人居住区となっていたそう。そのため、今でもフランス領時代の面影が残る建物や施設は海岸沿いのエリアに集中しています。
Rue(フランス語で通りの意)と名のつく小道に入ると、インドとは思えないコロニアル風の建物やおしゃれな石畳の路地裏の光景が広がっています。
プドゥチェリーにはその土地柄のためか、インド中から洗練されたショップが集まっています
インドを代表する革製品のブランドHIDESIGNのフラッグシップショップや、アートでポップなインド雑貨を手がけるPLAY CLANの支店もあります。
真っ青な空とヤシの木が並ぶ、プロムナードと呼ばれる海岸通り。
昼間は直射日光が暑すぎて人が少ないのですが、朝夕は散歩に訪れる地元の人で賑わっています。
南インドらしいルンギー(巻きスカートのような伝統衣装)を巻いたおじさんがインドスナックを道端で売っていました。
海岸通りに大きくそびえ立つインド建国の父、巨大なガンディーの像。
旧フランス領とはいえ、やはりインドはインドです。
海岸通りにある大きなカフェ、Le Café
名前はフランス風ですが、メニューはドーサやイドリー(南インドの代表的な軽食)などがメインです。インド洋を眺めるテラス席があるのでロケーションは最高です。
他にもプドゥチェリーにはフランス風の料理を出すレストランがいくつかあります。(完全にフランス料理店とは言い切れません……)
そしてプドゥチェリーを語るのに欠かせない存在が、オーロビンド・アシュラム。
アシュラムとは宗教的な知恵を学び体得する学びの場であり日本語で例えるなら「道場」のような場所です。
オーロビンド・アシュラムは元々イギリスからの独立を目指す政治運動家だったオーロビンド・ゴーシュ氏が霊性に目覚め1926年に立ち上げたアシュラム。
オーロビンド・ゴーシュ氏とそのパートナーのマザーと呼ばれるフランス人女性の肖像画は街の至る所で目にします。
プドゥチェリーの街中にはオーロビンド・アシュラム経営のゲストハウスが何軒かあり、宿泊費が安く部屋もきれいで整っています。
また、オーロビンド・アシュラムが作っているお香などのアロマ製品は非常に質が高く有名、お土産にも最適です。
ちなみにプドゥチェリーは2013年に第85回アカデミー賞で監督賞をはじめ4部門を受賞した映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」の舞台にもなったことで知られています。
プドゥチェリーまでの行き方は、国際空港のある都市チェンナイからバスや車で3~4時間ほど。
さらに道中では、石窟から石造への転換点が見られる事で有名な、世界遺産のあるマハーバリプラムに立ち寄るのがおすすめです。
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