【世界の街角】ベルギーの美しい古都ゲントで運河と調和する美しい街並みを楽しもう！

ベルギーは東フランダース州の州都であるゲント。

ゲントというのは英語での呼び方で、オランダ語ではヘントとも呼ばれています。12世紀より毛織物産業や運河を利用した交易で栄えたこの街は、現在では「花の都市」という別名が付くほど園芸が盛んです。

ブリュッセル、アントワープに次ぐ第3の産業都市であるゲント。大学町として学生や庶民的なレストラン、カフェが集まり、活気が溢れています。

街の中を運河が流れ、その風景からオランダのアムステルダムやイタリアのヴェネチアを思い浮かべる方もいるかもしれません。

街の中にはかつての繁栄を物語るかのように、様々な歴史的建造物が並んでいます。運河沿いに立っている特徴的な屋根が目を引く建物は、大肉市場。中世はその名の通り、肉屋市場として使われていた場所です。

現在では建物の中にレストランや食料品の土産物屋が入っています。肉屋市場から役割は変わったものの、今でも当時に負けないほどの賑わいを見せています。

美しい街並みの中でも、その重厚感で圧倒的な存在感を放っているのが聖バーフ大聖堂です。12世紀から16世紀という長い歳月をかけて完成した大聖堂は、その長い建設期間ゆえロマネスク様式とゴシック様式が融合した建築様式になっています。

その重厚な外観もさることながら、内部も天井が高くて立派な造りです。内部にはまた、ファン・アイク兄弟作「神秘の仔羊」が展示されています。「ベルギーの七大秘宝」の1つともされている「神秘の仔羊」ですが、実は大聖堂内にあるものはレプリカです。本物は隣の礼拝堂の中に展示されており、有料で見学をする事ができます。

そしてこの街が誇る最も美しいエリアが、コーンレイ、グラスレイと呼ばれている場所です。レイエ川の両岸にギルドハウスが並び、まるで中世にタイムスリップしたかのような風景がそこに広がっています。その美しさは、「水の都」といわれているヴェネチアにも引けをとらないほどです。

両側に並んでいるギルドハウスは、現在ではカフェやレストランとして使われているものが多いです。特徴のある装飾を1つひとつじっくり眺めるのも面白いですよ。

ゲントはブリュッセルやブリュージュといった都市からも、電車で30分とアクセスが容易です。街の中に一歩踏み出せば、現代に受け継がれている中世の活気をあなたも感じるはずです。

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