台南が誇る伝統グルメ、碗粿(ワーグイ)の名店「富盛號碗粿(フーシェンハオワーグイ)」へ行ってみた
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「台南市は台湾島で最も早くに開けた古都で、寺院や廟など史跡が数多く点在することから「台湾の京都」とも呼ばれ、台湾の古都として多くの人々から愛されています。
1949年に台北が首都となるまで、長い間台湾の中心地であった台南は、日本統治時代の建物も多く、「古き良き日本」と独自の台湾の歴史が融合した街並みは、多くの旅行者を魅了する場所でもあります。
そんな台南には、台湾グルメの発祥とも呼ばれる名店も数多く存在し、台湾のグルメを語る上で台南は絶対に欠かせない地域ともいえます。
今回は台南へ行ったら絶対に食べておきたい、と言われるほど台湾の人に愛されている伝統グルメ「碗粿(ワーグイ)」をご紹介します。
・創業約70年の老舗
「富盛號碗粿(フーシェンハオワーグイ)」は、創業約70年になる老舗のお店です。看板には「創立民国36年」と書かれていますが、これは台湾独自の暦の数え方である中華民国暦というもの。中華民国暦とは、中華民国(台湾)が成立した1912年を紀元(元年)とする紀年法で、台湾では西暦と併用して使われています。もし中華民国歴がわからなければ、1911を加えることで西暦に変換することができるので、西暦にあてはめて考えてみるといいかもしれません。つまり、先ほどの民国36年とは西暦では1947年になります。
・台南屋台料理の代表格「碗粿(ワーグイ)」
「碗粿(ワーグイ)」とは、お米をすりつぶして蒸し上げた茶碗蒸しのような料理。伝統ある台南小吃(シャオチー)の中でも、歴史が深く昔から台湾の人々に愛され続けている一品です。豚肉、エビ、椎茸など様々な具材が入った碗粿の上には、とろみのある甘辛なタレがかかっており、タレの甘みと碗粿(ワーグイ)のコクを楽しむ事ができます。また店内には、すりおろしたニンニクとわさびソースが置いてあるので、お好みでトッピングしてみて下さい。ニンニクを入れるとパンチのある味わいとなり、わさびソースを加えると味が一段と引き締まり、より碗粿(ワーグイ)を楽しむ事ができます。台湾でわさびソースはあまり見かけることがないので、意外な組み合わせではありましたが、わさびが碗粿(ワーグイ)の美味しさを見事に引き出してくれます。
・碗粿(ワーグイ)の食べ方
長い歴史を持った碗粿(ワーグイ)は、食べ方も決まっています。まずはケーキをカットするように中心から十字に4等分または米字に8等分するように切れ目を入れ、その後にお椀に沿うようにフォークを入れてはがして食べるのが正式な食べ方だそうです。男性は十字に4等分、女性は米字に8等分の切れ目を入れるのが、縁起のいい食べ方らしいのでチャレンジしてみてください。台南で昔から受け継がれる食べ方で、地元の美味しい屋台料理を味わう、これぞ旅の醍醐味の1つと言えると思います。
食べ方1つを取ってみても台南の美食の歴史がつまった屋台料理、「碗粿(ワーグイ)」。独特な弾力のある食感と深いコクは日本では味わえない一品なので、ぜひ台南へ行った際には味わってみてください。
台南を代表するソウルフードにヤミツキになること間違いなしです!
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お店 富盛號碗粿(フーシェンハオワーグイ)
住所 台南市中西区西門路二段333巷8號
営業時間 7:00~17:30
定休日 木曜日