【日本餃子紀行】神保町で餃子の原点を味わおう。創業80年を迎える老舗の餃子専門店「スイートポーヅ 」


世界一の古書店街、神保町。

長い歴史を持つ古書店が作り出す独特な雰囲気は、古くより多くの知識人に愛され続けています。

そんな神保町を語る上で欠かせないもう1つの魅力、それがグルメ。

カレー、やきそば、ラーメンをはじめとした数々のB級グルメが点在する神保町は、B級グルメの激戦区とも言われています。

そんなグルメ激戦地区・神保町において、古くから愛される餃子専門店が「スヰートポーヅ」です。

今回は、創業80年を迎える老舗の餃子専門店だからこそ味わえる、こちらのお店ならではの餃子をご紹介します。

・創業80年の餃子専門店
1936年(昭和11年)創業の餃子専門店「スヰートポーヅ」。今年で創業から80年を迎えるという老舗中の老舗といってよいほど歴史のある餃子専門店です。

元々、初代オーナーは中国で本場の餃子の製法を学んだ後に、当時の満洲国大連(現在の、中華人民共和国遼寧省大連市)で餃子店を営業していました。その後、日本に帰国した後にオープンさせたお店が後の「スヰートポーヅ」になったとのこと。

当時の日本ではまだまだ認知度の低いグルメであった餃子を精魂込めて提供しつづけることで、現在のように誰もが知る餃子を提供するお店となったこちらのお店は、まさに日本における「餃子の原点」と言っても過言でないほどのお店です。

・具をすべて包まない餃子、それがスヰートポーヅの流儀
こちらのお店の餃子の特徴は、「具を全て包まない」こと。

他のお店ではあまり見る事がない斬新とも思える餃子かもしれませんが、スヰートポーヅの餃子は左右が開いたまま焼き上げられます。

そうすることで、ジューシーなアンから溢れ出た肉汁がフライパンの上で熱せられ、その蒸気やうまみが外側の自家製の皮に香ばしくしみ込むことで、よりしっとりとモチモチとした味わいの餃子に仕上がります。

・シンプルなアン、だからこそ光る味わい
餃子のアンは、本場中国の味を再現するためニンニクは使わず、豚肉中心のシンプルな味付けとなっています。シンプルだからこそごまかしの効かない味わいは、創業以来から精魂込めて美味しい餃子を提供し続けているこちらのお店の歴史すら感じる事が出来ます。

そんな素直な餃子に、醤油醸造元より直接取り寄せているという特製のタレをまとわせて味わえば、素朴でありながら肉の旨味がしっかりと溢れる、まさにこのお店だからこその味わいを堪能する事が出来ます。

さらに一味唐辛子を付けて食べると、辛みによってより肉のウマミがより際立ち、口の中では甘みすら感じさせてくれます。

B級グルメの宝庫「神保町」において、屈指の知名度を誇る老舗の餃子専門店「スヰートポーヅ」。

その味わいは、創業より80年を迎える今もなお色褪せず輝き続けています。

ぜひ神保町を訪れた際は、日本の餃子の原点というべき「スヰートポーヅ」の餃子を味わってみてはいかがでしょうか。

きっとそこには、いろいろなスタート地点から変わらない、いっぽん芯のとおった歴史とそれをささえる気持ちを感じる餃子を味わう事ができるに違いありません。

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お店   スヰートポーヅ
住所   東京都千代田区神田神保町1-13-2
営業時間 【火〜金】11:30~15:00、16:30~19:30
     【土】  11:30~19:30
定休日  月曜・日曜(ただし日曜は営業する週もあり。11:30~15:00)















この記事のお店・スポットの情報

お店・スポット名 : スヰートポーヅ

住所 : 東京都千代田区神田神保町1-13-2